第3話 仕事



 俺達は今年で何歳だっけ。

 たぶん、20は言ってないと思う。


 こんな世界じゃなくて、平和な世界だったら、俺達ぐらいの年齢の人間は毎日学校行ったり、遊びに行ったりするところだろう。

 ひょっとしたら、学生生活を送っている俺達がどこかの世界にいるかもしれない。


 でも、この世界にはさしせまった危機がある。

 だから、俺達には毎日やる事があった。


 蝕というばけものが毎日発生して人々を襲おうとするから、俺達は定期的にやつらを倒さなければならなかった。


 だから俺達は、自治組織に入って、鍛錬を積んだ。

 十分な実力を身につけてからは、毎日町の外にでてパトロールを行っている。


 その時はキャロも一緒で、彼女自慢の音魔法で、敵を一網打尽にするのに貢献してくれる。


 けど、蝕は倒しても倒しても、再び発生するからキリがない。


 意味がないとは言わないけど、終わりがないからやり続けているとまいってくる。

 しょせんは、対処療法というやつで、根本的な原因根絶にはならないのだ。


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