第4話 自治組織



 オルタライズやキャロンディールがホームタウンとしている町に世話になる事になって、私はさらに戸惑った。


 私がこれまで住んでいた町とはまるで違っていたからだ。

 町の中に蔓延している閉塞感や窮屈さがなく、明るく開放的で自由な空気が満ちていた。


 そんな町の中で、軍人で無くなった私はどう生活していけばよいのだろう。

 どう生きていけばよいのか分からなかった。


 とりあえず、二人のすすめに従って自分の能力を活かすために自治組織に入ってみたものの、うまくなじめない。


 武器のチューニングはフィーという子供に任せる。

 同僚の男性のマリオンはやる気がない。

 オルタライズは気遣いがなってない。


 全てが初めての事ばかりで、戸惑ったり、苛立ったりしてばかりだった。

 自由奔放な彼等に振り回されるのはとても疲れた。


 それでも、私の様な堅苦しい頭にも柔軟性とやらはあったようだ。


 数か月を要したが、なんとか支障なく日々をこなせるようになった。


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