第8話 『異世界ファンタジー×ハーレム』ver.0.2
「ハーレムを
商家の養子 バートランド・ミルズ
幼馴染 タリッサ・ブルーム
姫騎士 ラナ・テッセル
聖女 クラウフォーゼ・マシューズ
魔女 スキルト・スチュワート
魔王 アルスター
第一章 (起)
期末の魔法試験において、仮想迷宮を抜群の成績で攻略したパーティーがあった。
商家の養子で、世界で唯一とされる複数の魔法適性を持つバートランド率いるそのパーティーは、彼以外の四名が女子で構成されている。
同じく商家出身で幼馴染みのタリッサ・ブルーム。王女でありながらも非凡な剣才の持ち主ラナ・テッセル。幼少期から聖女として知られていたクラウフォーゼ・マシューズ。そして魔力が学生の中でもひときわ高いものの扱い方が雑でパーティーをたびたび窮地に追い込むスキルト・スチュワート。彼女らにバートランドを加えた五人パーティーは、これまで実地研修で大きな成果を挙げている。
バートランドは複数の魔法適性があるだけでなく「兵法」にも長けており、クセのある四人の女子を効果的に用いて戦いを指揮する。「兵法」使いは基本的に後方で戦況を見守り、適宜指示を出すものだが、バートランドは自ら最前線に赴いて剣を振るって誰よりも多くの魔物を倒してきた。
第二章 (承1)
期末の魔法試験において優秀な成績を収めたパーティーは、学園が選び抜いた遺跡を探索する権利が与えられる。今回の遺跡探索は困難を極めて収穫はないかと思われた。しかし、バートランドが気になったところを丁寧に探ると、巧みに隠された場所に収められていたマジックアイテムをようやく手に入れた。学園に帰ってから鑑定士の資格を持つ教師に渡すと、どうやら古代魔法文明に由来するもののようだ。詳しい鑑定を待たなければならないが、学園へ高値で所有権を譲るかを問われたが、なんとなく気になった結果バートランドが引き取ることにした。(複数の魔法適性が必要なマジックアイテム、という設定。詳細は後日詰める)。
第三章 (承2)
学園では今日もチーム戦で訓練が行なわれている。
青の魔法を用いるタリッサと緑の魔法を用いるラナが相手チームを効果的に追い込んでいく。しかし高い魔力を制御しきれず、今日もスキルトが赤の魔法を暴発させていた。バートランドが瞬時に青の魔法で相殺を図ったものの、傷ついたスキルトをクラウフォーゼが白の魔法で治癒していく。
虹の魔法と呼ばれる複数の適性を活かした魔法を習得するために、学園側も各魔法の成績優秀者をバートランドのチームメイトとして配置していたのだ。(救世主伝説によれば、虹の魔法は世界の破滅を食い止める力があるのだという。しかし実際に虹(複数)の魔法適性を持つ者がいなかったため、パーティーを組んでその代用としているのである)。
日々の訓練で各色の魔法をひとつずつ習得し、自習時間にそれらをミックスして新たな魔法を編み出す日々を送っている。もちろん魔法の組み合わせによっては何の効果もない魔法も編み出されてしまうのだが。たとえば青(水)と赤(火)を組み合わせても相殺されて消滅するか、うまく加減してもせいぜいお湯や蒸気しか生まれない。当然強める働きをする組み合わせもある。たとえば緑(木)と白(光)を組み合わせれば、植物を爆発的に成長させて攻撃で用いることも可能だ。緑と赤なら炎を数倍にも高められる。
虹の魔法適性を持つバートランドに各魔法の適性が高い四名の女子が配置されたのも、虹の魔法でできることを極大化するためである。
第四章 (転1)
唯一の「虹の魔法」適性持ちのバートランドをやっかむ声は多く、彼単独での実力を測りたいと意見する者が多い。休み時間に四人の美女を侍らせているバートランドに反感を覚える者も数多いるのである。
そこで学園はバートランドひとりで遂行可能と思われる任務「新たに作られた洞窟の探索及び敵の排除」を授けてひとりで旅に出した。それを知った四人は「もし彼が死んでしまったり再起不能になったりすれば、誰がこの世界を救うのですか」と猛反発して彼の後を追っていった。(古代魔法文明のマジックアイテムの鑑定が終わり、それを活用しうる唯一の人物に渡すために姫騎士ラナへ託された)。
第五章 (転2)
そんなこととつゆは知らず、バートランドはひとりで目標とする洞窟へと入っていった。なんとそこには魔王が拠点をかまえていたのだ。
その事実を知り、学園へ引き返すべきか、学園の指示どおりひとりで攻略するべきか逡巡する。その虚を突かれて魔物の大群と戦わなければならなくなった。
魔王軍とただひとりで戦う羽目になり魔剣で戦うが、あまりの物量に休む暇もなく、魔力を温存しておくのも限界と感じていた。そして猛攻を受け止めきれずに傷を負ってしまう。そこで白の魔法で回復するところを見た魔王は「白の術者か」と誤認する。膨大な魔力を可能なかぎり封じてケガをした際の回復のために使っていた。
第六章 (結)
そこへ四人が到着し、古代魔法文明の「マジックアイテム」がバートランドの手に渡る。その力を解放しようとするとあるイメージが浮かんできた。接触している人物の魔力をそれに込められるのだ。魔力の量に優れている四人がマジックアイテムをかざすバートランドの背中に触って魔力を底上げしていく。
そして虹の魔法を極大化させて解放し、魔王へと挑んでいく。
魔王は黒の魔法の持ち主だったが、マジックアイテムはその力すら吸収する。
バートランドは魔王に止めは刺さず、マジックアイテムの威力を見せつけた。
魔王は敗北を悟り、魔王軍をこの世界から撤退させることになった。
こうして「虹の勇者」の伝説が生まれたのである。
この段階で物語を六章に割っていきます。
基本は「起承承転転結」です。
今回はプロローグもエピローグもない全48話構成にする予定。
一章につき八話で六章立てです。
この書き方に慣れたら、次作で構成をいじります。
構成にはいろいろな利点と欠点があるので、物語に最適な章立てを模索しなければなりません。
今回は思いついたあらすじが六章立てに向いていたので、こうしました。
一話2200字を目標にして、10万余字になりますね。
直近の『怪盗コキア』と『探偵・地井玲香』は13万字に達しているので、もう少しボリュームを減らしたほうが読みやすいかなと。
もちろんここで六章に割ったとしても、分量が多すぎたり少なすぎたりはあるのですが、それは細部をでっちあげればよいだけなので無問題。
今回はこのあらすじを詰めていって、10万字の物語に仕上げていきたいと思います。
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