第15話 元哉 4
タカシがカナを殺して逮捕されたことは、ニュースで知った。驚きはしたが、なんの感傷もない。
表向きお似合いのカップルに見えて裏ではなんだかんだ怨み合ってたのだろう。
タカシもカナの悪口をしょっちゅう言っていて、その度別れればいいのにと思った記憶がある。
薄い繋がりの知人が死んだという出来事を思い出すこともなくなったある日、パキッという音が頭にこだますると同時に身体中が痒くなり、いても立ってもいられず、
全身をかきむしりながら部屋の外へ飛び出た。
この世界そのものがアレルゲンのようだ、息を吸うたび肺が痛痒い。そしてとても口寂しい、人を食べたい……誰か……誰でもいい
目の前に子供がいる
美味しそうな子供
ブチッと何ががキレタ
カラダガウゴカナイ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます