第86話 進化はしたけど
う、んん? 目が覚めたな。そういうのもなんか違う気がするが。
「おはよう」
「ん? んー? ああ、おはよう」
コクヨウの方が先に目を覚ましてたっぽい。まぁ、別にええけど。
「今、戦況は?」
「停滞中。帝国の軍艦の包囲網を抜けられないみたい」
「ふーん」
進化にかかった時間は分からないが、結構長い時間硬直が続くなら。それだけ突入組の方にリソースを回してるのかもな。というか、戦功形式で報酬が上乗せされるなら俺らはチャンスは元から無かったのかもな。活躍できる場所にいるのは高ランク冒険者と領主の私兵、帝国の軍人達だしな。とんだ出来レースだな。
“サポートさん。生まれたての迷宮ってどれ位の階層があるの?”
“10階層ありますね。一年経つごとに10層づつ増えていきます”
“俺の迷宮は三十年ぐらいあったのか。近くの強いゴブリンが襲撃してきたりしないのか?”
“既に大きめの迷宮を保有しているようです”
“あの樹海の奥には山があるのですがそれが迷宮となっています”
“迷宮の場所って移動できる?”
“可能です。移動先を指定する道具をパソコンから購入し、移動先へ使用することで移動させることができます”
“いくらかかるの?”
“100万エルです”
高い。真面目に働いたら稼げなくはないけど………、移動先を決めてからだな。皆に言って貯蓄させてもらおう。
「俺の能力ってどうなってんだ?」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
名前:
称号:異世界転生者 名無しの怪人 魔物飼い 骨の造形師
HP:2000/2000
MP:2000/2000
SP:2000/2000
コモンスキル
剣極術(Lv2) 射撃(LvMax) 狩猟闘術(LvMax) 痛覚無効(LvMax) 高速再生(LvMax) 超速思考(Lv5)天脚(LvMax)
固有スキル
捕食融合(Lv1)超変形(Lv1) サポート(LvMax) 風神雷神(Start-up)
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
基礎能力は上がってるけど一時的に弱体化してるな。早めに魔物を殺してレベル上げをしたいな。にしても、もう夜か。
「俺達も見張りに行こうぜ」
「あい」
平和が一番だが、スリルも味わいたいもんだ。
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