第8話 ゾンビ、進化します!

 う、ううん、眠るってこんな感じかな? 本当に久しぶりだ。おや、あっ、やべっ! 日に当たってんじゃん! 焼ける、焼ける。って、おや、焼けてない…………。おっしゃ! 弱点克服だー!

 って、痛い痛い、何すんの!?


「…………」


 サザナミはなにか言いたそうにしている。何だろうね。口が無いから、何も言えないみたいだけど。

 そういや、レベルが五十の大台になったんだっけ。なんか変化ないか確認するか。


■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■

名前:なし疋嶋慎吾 種族:ハイゾンビ 状態:異常なし Lv50


称号:異世界転生者 森の狩人 悪知恵師 呑み師 変態ゾンビ 進化ゾンビ


HP:600/600

MP:400/400

SP:1300/1300


コモンスキル

剣技(LvMax) 狩猟(LvMax) 飼育(LvMax) 痛覚無効(LvMax) 高速再生(Lv1) 悪知恵(LvMax) 健脚歩(LvMax) 移動(Lv2) 投擲(LvMax) 鑑定ステータス表示(Lv5)

固有スキル

吸収捕食(LvMax) 身体操作(Lv Max) サポート(Lv1) 風神■神(Start-■■)


■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■  ■


 進化してる。これが大台になった事による強化だろうか。おっ、サポートがStart-upからLv1になっている。つまり、使用可能になったって事か。


“はい。ご主人様”


 うおっ、頭に声が響いた。ああ、そう不信がるなサザナミ。お前はもう少し休んでろ。


“で、お前がサポートさんかい”

“はい、ご主人様”

“お前はどういった存在なんだ?”

“私はスキルです。貴方の魂に宿る能力の一つです”

“できることは?”

“知識領域■■■から■■■■までの領域知識を私を通じて閲覧することができます。また、俯瞰的に状況の判断をすることが出来るでしょう。また、スキルのレベルが上がれば閲覧可能な知識領域が広がります”

“手始めに、スライムの進化条件を教えてくれるか?”

“検索完了。スライムは特定のモノを吸収し続けて進化する吸収進化とご主人様同じようにレベルアップによる進化の二種類です。しかし、吸収進化は一般的に進化と呼ばれてはいますが、進化ではなく形態変化、変態と言った方が正確です”


 そうか、レベルアップか食事で進化か、サザナミはどういった能力に目覚めるのか楽しみだ。


「…………」


 そう、不満げにしないでくれ。食事は変わらず、俺と一緒の献立だ。

 …………初スキルの試しも終わったし、そろそろ、行くか。

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