のろいのビデオ

健さん

第1話

家で、テレビを見ていると、”バタン”と、音がした。どうやら、玄関ポストに、何やら、入れられたようだ。確かめると、郵便局?メール便だ。誰だろう?差出人見ると、何も書いてない。中を、開けてみると、ビデオじゃないか。ひょっとして、AV❓何だろう?期待と不安が、交差しながら、デッキに、そのビデオを、入れた。んんん?ただの、砂のスクリーンだけだ。なんだ、誰かのいたずらか?2,3分見ていると、画面が、出てきた。なんだ!!首吊り?女性の顔は、はっきり見えないが、部屋の一室で、あきらかに、髪の長い女性が、ロープのようなもので、首吊りで、もはや、首が、垂れて、死んでいるようだ。うわ~~!!思わず、停止のボタン押しても、画面が、消えないぞ。しばらくして、声が、聞こえてきた。”必ず生まれ変わって、会いにいく”確かに、そう聞こえた。次の日、月曜日、俺は、会社に、いた。隣には、現在付き合ってる美穂がいる。「美穂、昨日さ、家でテレビみていたら、玄関ポストに、ビデオが、投函されて、早速見てみたんだ。」「や~ね、いやらしいビデオじゃないの?」「ちげ~よ、俺も、AVかと、思って、期待、いやいや、ちがった、見たら、女が、首吊りしてるんだよ。」「え~うそ!怖い。誰が、送ったの?」「それが、住所も、名前も書いてないんだ。しかも、顔が、ぼやけていて、誰なのか、わからない。ただ、誰かに似てる感は、あるのだけど、わからない。」「いたずらじゃないの?」美穂は、コーヒーを、飲みながら言った。「でも、どうやって、誰が撮影したのか?被写体だから、誰かが、撮影しているのは、確かだ。しかも、”必ず生まれ変わって、会いに行く”って、声が、したんだ。」美穂は、心配そうな顔で、「そのビデオまだあるの?お祓いとか、したほうがいいよ。」「そうだな、ひょっとして、”呪いのビデオ”だったりして。」「いや~もうやめてよ。朝から、テンション下がるう~。」すると、同僚の榊原が、「おい、健介、増田麻衣子が、亡くなったらしいぞ。」増田麻衣子とは、俺より、3つ下で、同僚の女性社員だ。挨拶程度で、話は、したことはない。だって、この娘、暗いんだもの。美穂も、暗いから、嫌だと、言っていた。だから、周りから、浮いていた。唯一、中村博美が、友達だった。その、中村博美が、言ったことが、ある。「健介くん、美穂には、黙っていてね。昨日彼女と、飲みに行ったんだけど、かなり、酔っぱらって、あなたのこと、好きみたい。でも、美穂ちゃんと、付き合っているのが、悔しいって、言っていたわ。」俺は、その時、笑いながら、聞き流したが。死因は、自殺らしい。俺は、嫌な予感が、した。(もしかしたら、あのビデオ彼女か?顔は、はっきりわからないが、髪が、長いのは、似てるな。)俺は、早速、近くの神社に、言って、お祓いしてもらい、そのビデオも処分した。それから、3年が起ち、すっかり、この事は、硬い氷が、溶けて水になるように、忘れた。そして、俺は、美穂と、めでたく結婚して、女の子を、授かった。名前は、貞子と言う。誰が、名付けたって?美穂の父親だ。”リング”の映画が、好きで、それで、名付けたらしい。なにか、気味の悪い気もするが。ある時、貞子を、抱っこしていると、顔が、何か変わったような、気がしたが、口が、まだきけるはずは、ないのだが、背後より、聞こえたのだ。(私は、麻衣子です。約束通り、会いに来ました。これから、可愛がってね。)よく見ると、貞子の顔は、増田麻衣子の顔だった。

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