「メリークリスマス」

 寺の息子にサンタなんて来ない。

 それならせめて、と僕は泊まりに来た友達とお堂でだべりながら眠りに落ちた。


 深夜、物音がして目が覚める。

 誰かが僕らの枕元に何かを置いて回っている。手に取ると大福だった。


 翌朝、如来像のお供えの大福がなくなっていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る