部活帰り

Lmay

部活帰り

僕は中2の広樹ひろき。隣の歩いている奴は、僕と同じく中2の直太なおた

今日は二人とも学校の部活で失敗してしまった。

(直太)「あー、もう、なんであそこで打てなかったんだろ。」

(広樹)「可愛い○○さんがいて緊張してたからじゃないの?」

(直太)「ちょっ、おい、お前、俺は○○さんのこと別に気になってねーからな!?  お前だって小石につまずいて転んでただろ?」

(広樹)「あ、うん、僕もだww」

(直太)「だろ?ww」

僕と直太は幼馴染で同じ野球部に所属している。

(広樹)「それにしてもプロ野球選手は凄いなぁ」

(直太)「うんうん。...あっ、コンビニみーっけ!」そう言って直太はコンビニの方へダッシュして行ってしまった。

(広樹)「あっ、待ってよ直太!.....あいつ、意外と足早いよな」

僕も直太を追いかけてコンビニの方へ走り出した。


(広樹)「直太、お前、足早かったよ?...ってか、急に走り出さないでよ!」

(直太)「ごめんごめん。俺好きなもの見つけると足早いんだよw」

(広樹)「昔からそうだったよね。毎回お前がああやって走る度に犬を思い出すわw」

(直太)「何それwww」

僕たちはこういう話をしながらコンビニへ入った。「いらっしゃいませー」

(広樹)「なんか買うの?」

(直太)「うん。お腹空いた」

僕たちは店内を歩いていると、ある物が目に留まった。

赤いきつねと緑のたぬきだ。

(直太)「ねえ、広樹。俺、緑のたぬきが食いたい」

(広樹)「うん、僕も緑のたぬきが食べたい」 僕たちは緑のたぬきを2個買うことにした。レジを待っている時。

(直太)「きつねも上手いんだよなぁ」

(広樹)「そうなんだ。僕、赤いきつね食べたことがない」

(直太)「え、嘘?たぬきもだけどきつねもほっぺが落ちるぞ?美味いから今度食ってみ?」

(広樹)「ふーん、今度食べてみるね!」

会計。「合計で386円です」

(直太)「広樹...俺、財布忘れちゃった.....ごめん、貸して?」

(広樹)「ったくもう。わかった、明日ちゃんと返すね?」

(直太)「もちろん絶対に返すよ!サンキュ!」

直太は僕の財布を取り上げると、いくつかの小銭を出し、僕にすぐに返してくれた。

(直太)「サンキュ」

そのあとカップから粉末スープや天ぷらなどを取り出しコンビニの電気ポットで緑のたぬきにお湯を入れ、コンビニを出ていった。

(広樹)「買ってお湯を入れたはいいけど、どこで食べよっか?」

(直太)「う~ん..あの綺麗な夕日が見える丘で食べるのはどうよ?」

(広樹)「いいねぇ。じゃあ行こう」

僕たちは手に緑のたぬきを持ちながらテクテクその丘の方へ歩いていった。


「「ついたーー!」」

僕たちはそそくさと丘に座り込み、カップに粉末スープや天ぷらなどを入れた。

「「いただきまーす!」」

(直太)「おいひい...」

(広樹)「うわ、なんかホクホクする。おいしい...」

(直太)「ホクホク?おい、これは焼き芋じゃねーぞ、広樹?w」

(広樹)「うん、だけども、ほんとにホクホクするもん」

天ぷらがサクッとしてて二人とも最高にほっぺが落ちた。


(広樹)「ねえ、直太、僕たちいつかはプロ野球選手になれるかな?」

(直太)「なれるんじゃねーの?もっと練習すれば」

(広樹)「でももっと練習しても上手くならなかったら?」

(直太)「今日は今日。明日は明日。いつかはいつか。このたぬきだってそうだろ? いつかはもっと美味しくなるかもしんねーよ?」

(広樹)「そっか、そうだね、未来は見えないお楽しみだよね」

(直太)「そそ。今できることは練習することだと思う」


この後も二人は緑のたぬきを食べながら、色々なことをペチャクチャと話すのでした。

The End

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部活帰り Lmay @may_7

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