第6話 同級生を見捨てる
私は決めた、同級生を見捨てよう。
同級生、彼は私のストーカーだった。
同情の余地はない。
犯罪すれすれの行為ばかりをしていたのだから、わけを話せばみんな仕方が無いと納得してくれるだろう。
発信器を付けて、居場所を特定してきたり、何度もメールを送ってきたり、電話をしてきた事がある。
盗聴器で、会話を盗み聞きされた事もあった。
最も後腐れなく、最も後の事が面倒でなくて、最も犠牲にしやすいのは彼しかいない。
見捨てた罪。
それは。
私怨で処分するには重すぎる。
だから、私は彼を切り捨てることにした。
家族や周りの人に迷惑をかけたという名目で、私は彼を見捨てる。
「あなたがこの船にのこりなさい」
「なっ、頼む。何でもするから助けてくれ」
それは、私に何でもしたいがために、ストーカーしてきた人間が言う言葉じゃない。
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