これが、小学生クオリティ──
あんかけ(あとち)
オチが読める!読めるぞ!!
あいつらを殺したいくらい恨んでる
「あ、冷菜じゃん」
「あれ?翼?」
私は立ち寄ったカフェで友人の『翼』と会った。
「昨日ぶり~!」
「そうだね~!ねぇ、相席いい?」
「いいよ~!」
サーーーッ
翼がコーヒーに砂糖を入れて混ぜる。
その素早さ……
「……彼らに似てる。」
「え?どうしたの冷菜?」
「あ、声に出てた?……実はね。……いや、これ言って良いか分からない。」
「いいよ!何でも言って!力になるから!」
じゃあ遠慮なく。
「……実は殺したいほど恨んでる相手がいるの。」
「ええ!?殺したいほど!?」
「しっ!声が大きい!」
「あーごめん!」
翼は普段から声が大きい。だから大声を出すと余計声が大きくなる。
私達は視線を感じたが、やがて感じなくなっていった。
「……どうして殺したいの?」
「そうだな……まずは私の家に不法侵入してくるから。」
「ふほ……!?」
……言っちゃった。ここまで言っちゃったらもう最後まで言うしかない。
「後、外見が気持ち悪い。見るだけでも吐き気がする。」
「そんな人……なんで生きてるの……?」
「分からない。でも結構有名だよ。」
「有名人なら仕方ないか……でも顔キモい有名人とか……芸人?」
「全然違うんだよ~……」
翼は一旦落ち着こうと言わんばかりにコーヒーを飲む。
そして私に聞く。
「他に殺したい理由は?」
「どこに潜んでいるか分からなくて余計怖い。それくらいかな?」
「充分だよ!もし本気で殺そうとしてるなら私も手伝う!」
翼はとても頼りになる。
「ありがとう。でも私一人でも殺せるよ、あんな奴。……見失わない限り。」
「じゃあストーカーしてやれば?」
「でもストーカーは無理かも。私とあいつらの家は世界が違うから。」
「外国って事?」
「うーん……説明が難しいな。まあいいや。じゃあ私はこれで。」
「じゃあねー!」
私の語彙力で伝わったかが心配である。
「ただいまー」
コソコソコソ
「出たな!?」
私は新聞紙を持った。
「とっとと観念しろ!ゴキブリ!」
頑張れば彼らは私一人でも殺せる。
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