第14話 僧侶のイラスト
「こりゃまた盛ったな」
私はそのイラストを見てそう言った。
「なんせそうりょだからね!」
ガキンチョは鼻息荒くそう言った。
「僧侶への風評被害ではなかろうか」
私は正しい懸念を言った。
「ぼうさんのそうびはすごいのだ!」
そうかあ?
「ぼうさんはびーえむだぶりゅーにのるんだ!」
なんだそれは?
「あとはきゃばくらでうはうはだ!」
どうも前世の記憶と混同しているらしい。
「日曜学校の神父さんはそんなにゴテゴテしてないぞ」
私は正しい事を言った。
「あれはしんぷさんだからね」
僧侶と神父は違うものらしい。
「これさっきの戦士より強そうだな」
私は感じた事をそのまま言った。
「さいごはかのじょがとどめをさすんだ!」
え、これ尼僧なの?
「そうりょといったらおんなのこ!」
ガキンチョには何かしらの先入観があるらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます