砂時雨

@SHUN57452

砂時雨

ある朝、昼。最近は昼。双極性障害と診断されてから4年が経った。その2年前、18歳の頃から鬱病と診断を受けていたが、入院がきっかけで双極性障害との診断になった。

 唐突だが、私は人生を砂時計な様な物だと感じている。生まれてから落ちはじめ、終わりを迎える時に上の砂がなくなる。砂の一粒、一粒に一瞬が詰まっていて上に砂が多い時は果てしなく感じたが四半世紀生きて大したことないと思っている。だが、時折こんなにも私にとって障害が多いのであろうか。なぜではなく、どうすればいいか分からない。25歳無職。大学中退。資格無し。世間で見れば、行き遅れだ。私もそう思っていた。でも事実と真実は違う。25歳無職。大学中退。資格無し。双極性障害。入院歴あり。「双極性障害」という言葉が付いただけで、何も変わらない。私はできる限り社会人になるためにやれる事をやろうと思っていた。でも甘える甘えないではなく働かない道を選ぶ事も私にはできるのだ。その選択肢は選択するものではなく道なりに続いているものだと思った。これが砂時雨第一波。

 私は、小学高、高学年の頃から、ある競技を高校3年生まで続けていた。好きではなく、無理やり殴られ始めさせられ気付いたら生活の一部になっていた。やめる事はいつでもできたと思うが、実家その競技の仕事をしていて、後を継ぐ物がいないと考えるとお爺さんが作った会社を潰したくないという気持ちがすでに小学生の時にあり、いやいやというより、仕事だと思っていた。もちろん賃金はないが、だが、モチベーションを保つことが自然に全くできなかった。だが会社は継ぎたい。相反する想いから、自分にプレッシャーを常にかける様になった。それがなぜモチベーションにつながっているかは分からないが、プレッシャーを自分にかけ続けない事が今でも怖い。この文章を書いている時も、この事実に気付けたのが最近だったからよかったものの、いまこの場所で自分の想いを書いてはいないだろう。無意識下で行っている悪循環。それに気付かない全ての物事。それが私の砂時雨第二波。

 人生は砂時計の様なもの。そう考えていたが、嵐が吹き荒れたり、逆流したりしているんじゃないかと考えた事もある。でもナイアガラの滝より正確に砂は落ち続けているんだと思う。その事実に感謝する。

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