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 そして、しばし…


 いよいよ私が、その箱の蓋を開けてみたらば、なんだか毛布っぽいもので覆われた物体が出現。


「…っとと、な、なんじゃこりゃ!」


 ひょい、と毛布状を退けてみたらば驚きさ。その中には、なんと人の成れの果て…と思って、いきおい私は後退り。なれど、よくよく見てみれば…


「こ、これは、マネキン人形…かな。あいや、それよりも、もっとリアルな等身大の人形だ」


 肌も露にすっぽんぽん。ああ、なるほど…この作り込みようといい質感といいこれは、世に言うラ○ドールダッチワ○フなるモノではなかろうか。


 で、どうやら着脱式。その両脚の間に置かれた頭部を手に、目の周囲を覆ったウレタンを外せば、歳の頃20代そこそこといった美人顔が、ジッと私を見つめてくる。


 うむ、このボインといい、間違いない。やっぱり、ラ〇ドールだわい。

 

「しっかし、ボインもさることながら、この下部のリアルさ…あいや、とにかく人形とはいえ、こりゃなかなか恥ずかしーわい」


 思わず、視線を宙に泳がせる私。


 それはそうと、なぜ叔父さんは、このような物をここへ? いくら私がイイ年して独身だからって、冗談にも程があるわい。


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