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「しっかし、叔父さんってば、ほんと何を送ってきたのかな」
ひとり廊下にしゃがみ込みつつ、もういっぺん伝票を確認するも、やはり中身は不明である。
まあ、とにかく奥へ運ぶとしよう。
「おっ、本当に重いっ」
しかも、箱が大きくて持ちにくいときている。
が、なんとか私は、それを抱えて動かし始めた。ふんぬっ…
「そ、それにしても、どこへ運ぼう…」
なら、とりあえず居間。や、その前の縁側がいいかも知れん。
箱の中身次第では、開梱時に部屋が汚れることも考えられるからだ。
という訳で私は、たまに廊下を引きずったりしながら、どうにかそれを縁側へと運び込んだ。そして、再び寝かせる。
ふーっ…
「さて、中身はなんだろな…っと」
ひとり言の傍ら、とりあえずカッターを用意。かくして私は、暖かな春の日差しを背に、その巨大な箱を開梱し始めた。
「まずは、このカッターでラップを剥がして…と」
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