#04 告白決行日
一度「イケるんじゃね?」と思い始めると、日が経つにつれ告白するべきだよなっていうプレッシャーをドンドン感じるようになった。
そして季節は春から夏に変わり、制服も冬服から夏服に替わっていた。
夏服のアサミちゃんも可愛い・・・
ちょっぴり肌の露出が増えた夏服姿のアサミちゃん、マジで天使
そんな天使のアサミちゃんを見て、俺は思った。
「この天使、他の男に渡してなるものか!」
俺は、告白する決意をしたのだった。
暑い日が続くもう少しで夏休みというある日、俺はアサミちゃんに声をかけた。
「アサミちゃん、今日放課後用事なかったら、一緒に帰らない?」
「うん、いいよ~♪」
「ありがと! じゃあ後でね!」
すんなり約束を取り付けれた。
でも、なんかいつもと違う違和感を感じたけど、アサミちゃん本人はいつものようにニコニコ笑顔で機嫌も良さそうなので、違和感については直ぐにスルーした。
俺の告白作戦は、アサミちゃんと一緒に帰り、地元の駅近くのマックへ誘う。
そこで「小3からずっと好きでした! ずっとアサミちゃん一筋です! 俺と付き合ってください!」とストレートに告白する。
あとは野となれ山となれ、だ。
上手くいけば、楽しい夏休みになるだろうし、上手くいかなくても夏休みの間になんとか立ち直ろうと思う。
放課後になるとアサミちゃんの方から声をかけてくれた。
「ケンくん、帰ろ~」
「うん」
二人で駅に向かって歩きながら、期末試験の結果のことや夏休みの予定のことなんかを話した。
歩いていると暑くて結構汗をかく。
俺は汗臭いって思われないか心配で、少し距離を意識しながら歩いた。
駅に着いてホームに行くと、ホームは風が通ってて涼しかった。
電車が来て乗り込むと、そこそこ混雑していて、自然と俺たち二人の距離が近づく。
片手でつり革を掴むアサミちゃんが
「今日は暑かったねぇ、電車の中、クーラー効いてて涼しぃ~」
「そうだね」と返事をしようとした途端、猛烈な刺激臭に襲われ、無意識に呼吸を止めた。
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