#03 家での様子
放課後は、寄り道せずに真っ直ぐボスの家に帰る。
帰宅すると、手洗いうがいを済ませ、ボスの着替えを手伝う。
ボスのお気に入りの部屋着を素早くタンスから取り出し、ベッドに並べる。
次にボスが制服を脱ぎ始めるのを手伝い、脱いだ制服をハンガーにかける。
部屋着に着終えるとイスに座って貰い、髪を櫛で梳いてシュシュでまとめる。
冷たいお茶を用意して、ボスが一息ついている間に、ボスが脱いだブラウスと靴下を持って脱衣場の洗濯機へ入れる。
再びボスの部屋に戻り、今日のノートを差し出す。
ボスはお茶を口にしながらパラパラとノートをめくりチェックする。
緊張する時間だ。
内容に不備があると分かれば瞬時に拳が飛んでくる。
ノートを閉じて机の上に置かれた。
今日は無事にクリアー出来た。
ほっとするのも束の間、ここから肉体労働が始まる。
ボスがベッドにうつ伏せに寝そべると、僕は長袖をまくってボスのお尻辺りに跨る。
まずは両手の親指をボスの背中の筋にそれぞれ当てて、ゆっくりと解していく。
時間を掛けて下から上へと上がっていく。
一通り背筋が終わると、今度は肩の筋を揉み解す。
背中側から始まり、うなじに移動し、次に後頭部や耳の後ろを解す。
上半身が終わると次は下半身だ。
左右の腰骨の下あたりを力一杯押し込む。
ボスがうめき声を零す。 気持ちが良い証拠。
腰の次はヒップだが、1年ほど前からヒップのマッサージは免除される様になった。
ボスは、疲れてないと言い訳をしていたが、恐らく性的な何かが理由だろう。
太ももの裏筋を解し、ふくらはぎ全体を揉み解していく。
最後に足裏を解して、本日のマッサージが終了。
夕食では、朝と同様、ボスの隣に座り、口を開けて待つボスの口に僕が料理を運ぶ。
今日はメニューに焼き魚がある。
骨を取り除き小骨が残ってないかを確認してから身を口に運ぶ。
中々緊張の時間だ。
当然ながら小骨が残っていようものなら瞬時に拳が飛んでくる。
今日も無事に夕食を終えることが出来た。
ボスが食後の紅茶で一服している間に、僕は自分の食事を済ませる。
因みに僕の食事は、素早く食べられるように考慮され、おにぎりだ。 具は梅干しのみ。
食事の後はお風呂の用意をする。
お風呂には一緒に入る。
ボスの体を洗うのも重要な役目だからだ。
多くの男性がボスの裸を想像し、欲情していることだろう。
だが僕は欲情しない。
小学生高学年の頃に、ボスの体をスポンジを使って洗っていると僕の一物が元気一杯になってしまったことがあった。
それを見たボスは烈火のごとく怒り狂い、ボクの一物を切り落とそうとしたのだ。
その時は、殴られ蹴られ意識が朦朧とする中、ひたすらバスルームの床に頭を擦り付け謝罪し、なんとか怒りを治めた。
だから僕は、その悪魔の様に芸術的な裸体を見ても欲情しないし、おっぱいやお尻の柔らかさを直に手で感じても、波一つ心を震わせることは無い。 だっておちんちん切られるの怖いもの。
お風呂から上がればボスの体を拭きバスローブを着せる。
素早く自分の体も拭き取り、ボスの頭を乾かす作業に入る。
因みに、この作業の間、僕は全裸のままだ。
作業を終えてようやく服を着る。 ボスは先に自室に戻る。
急いでボスの部屋に戻るとタンスからボスのお気に入りのパジャマを取り出し、ボスの着替えをする。
パジャマに着替えると、ボスとのお勉強タイムの始まりだ。
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