第4話 音魔法の力



 音魔法というものは、音楽を力に変える魔法の事だ。


 私は歌う。


「アーーーー」


 そうする事に寄って、大気中にある魔力が、イメージ通りの現象になるのだ。


 真っ赤な火球。


 大きく大きく、もっと大きくなれ!


 念じると、大きな火球が発生して、敵まで吹っ飛んでいった。

 

 唸り声を上げて敵が燃え尽きて、その場に倒れる。


「よしっ、キャロ! 今日は絶好調だな!」

「何だか今日は、調子が良いみたいね。オルタも良さそうじゃない!」


 オルタは身の丈以上のあるブレードを手にして、敵に突撃している。

 音魔法で強化した武器だから、振りまわすとすごい威力が出て、炎が吹き荒れた。


 私は炎属性の魔法が得意だから、オルタの武器強化の魔法も炎なのだ。


「よし、これで一掃できたな」

「朝の見回り終了ね」


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