移り変わっていく世の中。けど、形が変わり考えが変わっても、そこに願いが込められていることには変わりない。
そんな気がします

「神様も人間も、同じ物を食べて、お腹いっぱいになれば皆が自然と笑顔になれる」からの「食べるって、不思議だ。みんなで温かい物を囲む。ただそれだけで、もう家族の匂いがする」への連なりが、とても自然にこの世界の成り立ちを表していて、温かな湯気の向こうに和やかな人の営みが見えるようでした。
心地よい情景をありがとうございました！

日本の伝統も年々変化していますよね。
でも、それもまた良いことだと思います。

私も作品と同様に年を越す瞬間に家族で美味しく緑のたぬきと赤いきつねを食べています。
のんびり、家族で美味しいものを食べる記憶って大切ですよね。
天ぷらに玉ねぎが入っていないことは知りませんでした！

おばあ様の立場がどんどん狭くなってゆく切なさ。でも受け入れざるを得ない。そして、受け入れてみたとき新たな発見をする。
その新たな発見は、実はとても素晴らしいものだった。
そんな、おばあ様の心情も含めて、その時代の情景と変化に伴う趨勢がとても丁寧に表現されており、感動いたしました。

時代の変化に伴って、女性の立場も変化していますね。
けれど大晦日、正月を祝うことは変化しなくて。
その中で家族は愛で繋がれているのを感じました。

追記
お久しぶりでございます。
『獏の見る夢』を書かれた作者さまが、どんな作品を書かれたのか、
お勉強させて頂きたく伺いましたら……。
レビューをいただいてしまって、慌ててしまいました。
ありがとうございます😊

テーマがあってさすがだなって思います。
取り急ぎお礼まで。感謝いたします。

リアリティある描写の読ませる文章で、映像が目に浮かぶようでした。

逆に一文一文じっくり読んだことで、誤植を見つけてしまいました。

お嬢様気質の女性で、曾祖母の後妻だった。
⇒曾祖父の後妻だった。
ではないでしょうか。

時代が変わり、古くから引き継いできた文化も少しずつ形を変え、便利になって、この世を去る人がいて、心身にも山や谷があり……様々なことが目まぐるしく変わっていく時間の中でも、「美味しいものをみんなで囲むこと」の幸せだけは、決して変わることがないのですね。
苦しい時間が訪れても、心の支えになるものの存在を思い描けることは、幸せですね。
素敵な物語を、ありがとうございました✨✨

コメント失礼いたします。

今でもそうですが、お正月って忙しいですよね。年末年始の休みは、結構疲れます。挨拶とかいろいろありますし。

いろいろあってもやっぱり家族は家族ですね。最後の部分でほっこりしました。緑のそばが食べたくなりました。

日本の伝統としての年越し。
形を変えても、精神的なものはこの先も伝えていって欲しい、変わって欲しくないな、なんて…思わずノスタルジックな想いに浸ってしまいました。

家族で囲む温かな湯気と対比する、あの身体がぴりと清められるような深夜の冷たい空気の甘ささえも感じられる、物語をありがとうございました。

昔からある季節の行事ごとは、もちろん大切なんでしょうけど、準備やら手順やらで大変でもあるんですよね。
曾祖父とのやりとりが印象的に残りました。形式より、本質を捉えてこそですね。

＞みんなで温かい物を囲む。ただそれだけで、もう家族の匂いがする。

最後のこの部分、胸にじわっと沁みました。家族みんな一緒の大晦日が恋しくなりますね。
素敵なお話でした！

夷也荊様

　日本の食卓はどんどん変わりましたね。私も子供の頃は大みそかが面倒くさかった記憶があります。色々やらなければいけないことがありましたね。
　でも今は、もう自己流(笑)　伝統が消える寂しさもありますが、要は繋がることができれば形はどうでも良いのでしょうね。
　温かい思い出のお話をありがとうございました。