348坂 シューティングブター

 なんか寝つけない。


 窓から夜空でも眺めるか。


 ……。


 自宅の二階から見上げる夜空。


 雲はなく月と星たちが輝いている。


 きれいだな、て。


 流れ星!


 願い事を言わなくちゃ!


 金、金、金!


 ふう、間に合った。


 星が流れている僅かな間に三回願いを言うんだから、これが確実だ。


 それにお金はあるにこしたことはないからな。




 ガララ──────────。




 ブタがスケボーにのって坂道をおりてきた。


 しかも全身が光ってるから光跡があって流れ星みたいだ。


「……」


 これは、地上の星ならぬ地上の流れ星てことになるのかな。

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