330坂 守護霊

 ひ孫の守護霊をして十年。


 泣き虫だったこの子がいまでは野球クラブのエース。


 たくましくなったな。




 ガララ━━━━━━━━━━。




 若いブタがスケボーにのって坂道をおりてきた。


 おや?


 その背中に私と同じくひ孫を見守る守護霊がいる。


 ブタにも守護霊っているんだな。


「……」


 そうそう。


 君たちには我々がいる。


 だから安心して明るく元気に生きてくれ。

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