261坂 備えておけば

 住んでる町がめちゃくちゃになること。


 災害と戦争。


 戦争は人が始めることだから、始まらないように話し合いで回避できることもあるが、災害はいつどこで起こるか分からないし、人の力で制御できないからな。


 明日は我が身として、いろいろ備えておくにこしたことはない。




 ガララ──────────。




 ブタがスケボーにのって坂道をおりてきた。


 ずいぶんと買い込んだようだが、見える品物から考えて備蓄品だな。


 そうそう。


 買える時に買っておいた方がいい。


 お金はあっても買えなくなる時だってあるんだからな。




 ガララ──────────。




 お。


 今度は迷彩服を着たブタがスケボーにのって坂道をおりてきた。


 ダミー人形を背負っている様子から、救助の訓練をしているようだ。


「……」


 そうだな。


 自分が誰かを助ける時だってあるかもしれない。


 そういったことも学んでおこう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る