256坂 集団的救急車

 あ。


 あれ?


 なんだ。


 空が見える。


 動いてる。


 たしか俺、サイクリングをしてて。


 ブタがスケボーにのって坂道をおりてきて。


 見とれて。


「……」


 そうだ。


 ガードレールに接触したんだ!




    ガララ──────────。ガララ──────────。

 ガララ──────────。ガララ──────────。

    ガララ──────────。ガララ──────────。


 ガララ──────────。ガララ──────────。




 どうやら、ブタのスケボーにのって運ばれているようだな。


 並走するブタたちが心配そうに見ている。


 ははは。


 ブタよ、ありがとう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る