239坂 今年も残り一ヶ月

 ついに十二月だ。


 ということは今年もすでに十一ヶ月過ごしたわけだ。


 早いような遅いようなよく分からないかんじだが、まあいい。


 大変なこともあったが、嬉しいこと楽しいことの方が多かったからな。


 残りもそんな風に過ごして笑顔で年を越せるようにしよう。




 ガララ──────────。




 ブタがスケボーにのって坂道をおりてきた。


 ちょこんと座って、呆けた顔をしている。


 意識が飛んでいるようだ。


 何かあったのか?


「……」


 事情は分からないが、このままだと危ないよな。


 おーい、ブタよ。


 どうしたんだ。

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