190坂 打撃的イ療

 はてな~、困ったの~。


 いままで飲んでた薬で、治りが遅くなったと先生に話したら新しい薬を処方された。


 正直、前のでもよかったんだが口を滑らせてしまったからの~。


 薬でもなんでも。


 この歳になると新しいことをするのは、とてつもなく勇気がいるんじゃがの~。




 ガララ──────────。




 白衣を着たブタがスケボーにのって坂道をおりてきたの~。


 どうやらブタのお医者さんみたいだの~。


 シュタ。


 ドゴ!


「ふぐぅ」


 ブタのお医者さん……、いきなりわしに飛び蹴りをしてきた。


 受けた腹に痛みはないが、力が抜ける……。


『ギャ、ギャワー!』


 なんじゃ、人影のようなものが暴れて、日の光で消えた。


「……」


 わし、もしかして病魔に憑りつかれておったのか?

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