106坂 やつをブッ飛ばしてくれ!

 くそ野郎が逃げる!


 くそ野郎が逃げる!


 くそ野郎が逃げる!


 くそ野郎が逃げる!


 やつがこの坂を下りれば海外へ逃げちまう。


 誰でもいい。


 やつを止めてくれ。


 ブッ飛ばしてくれ!


 ぐっ……。


 血を流し過ぎて、暗くなってきた。


 チクショウ。


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ・


 ここは、アジト。


 ベッドの上。


「……」


 そっか。


 俺は、助かったのか。


 横で相棒が寝ている。


 スケボーも立てかけられてあるな。


 ?


 写真だ。


 はは……。


 くそ野郎の顔面にばっちりローラーの跡がある。


 お前が成敗してくれたのか?


 ありがとよ、相棒。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る