87坂 夜空から

 もういやだ。


 何もかもいやだ。


 生きていたって、ちっともいいことない。


 ……。


 ……。


 ……。


 ここから飛び降りたら楽になれるのかな。




 ────────────────────。




 風?


 は!?


 夜空に浮かんだ雲。


 まるでブタがスケボーにのって坂道をおりてるみたいじゃないか!


「……」


 そうだ。


 自分の居場所は一つとは限らない。


 どこへ行ったっていいんだ。


 いやな思いを我慢するくらいなら。


 自分らしく、自由にいられるところへ行けばいいんだ。


 ようし。


 僕は行くぞ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る