ユスティティア


 あれ、そういえば私、名前を決めていませんでした……

 そうですね……ユスティティア……正義の女神の名前を拝借しましょう♪

 本来はユースティティアでしょうが、日本語はよく長音を省略したりしますからね。

 

 姓はサビナにしましょうかね。


 自分を鑑定したら、こんな説明が出てきました。


 ユスティティア・サビナ

 17歳


 称号

 『聖女』、『神に呼ばれた娘』、『異世界の元男性』


 所持魔法

 『鑑定』、『索敵』、『収納』、全てハイグレードレベル


 創造神の加護

 『不老不死』、『取り寄せ』、『魅了』


 女神の加護

 『言語』、『聖女結界』、『神罰』、『迷彩』、『神託』、全てハイグレードレベル


 『魅了』ね……


 『魅了』を『鑑定』してみると……

 男性、女性を問わず好意をもたれる。

 女性なら『サキュバス』、男性なら『インキュバス』の力もつく。


 『魅了』がハイグレードレベルになると性行為の時、相手方に絶大なエクスタシーやオーガズムを与える……

 さらに相手方に淫紋を刻み、性的支配も出来る。

 ただ、普通は『魅了』というのは、創造神の加護ではなく、女神の加護といわれているようです。


 私の称号が『異世界の元男性』なので『インキュバス』?

 さらに現在女性なので『サキュバス』?


 どちらかと『鑑定』を続けると……

 なんですか!『インキュバス』&『サキュバス』?冗談でしょう!

 

 そもそも、ハイグレードレベルというのは、この世界で所持するものなどいないのです、創造神の加護なのでさらにその上らしいのです。

 『インキュバス』&『サキュバス』というのは、創造神の加護の『魅了』で、前世が『男』だから可能なのだそうですね……

 かなり特殊な状態というのは間違いないようですが……私が男と寝る?そんな趣味はありません!


 眩暈がしてきましたが、男と性行為をしなければいいのですね!

 まあ、『聖女結界』という不可侵の加護がありますので、レイプなんて不可能ですから、私が望まなければいい話!

 百合の関係なら……許容範囲?ですね……


 女性を性的支配をすると、相手は『聖女の眷属』となるようです……

 『聖女の眷属』となった者は、私、つまり『聖女の加護』が係るそうなのです……


 ちなみに加護というのは神様からいただいた力、常時発動しています。

 聖女の加護も、神様がお決めになるそうなのですよ……私の自由にはならないのですが……


 普通に鑑定されると、


 ユスティティア・サビナ

 17歳

 『鑑定』、ビギナーレベル


 となるようです。


 『収納』が表示されない以上、カバンと財布が必要なのです。

 所持金は7デナリウス金貨分、つまり49,000円所持すればいいでしょう。

 前払いでいただいたお給料は灯油タンクの為に366,000円使っていますからね、現在384,000円、49,000円を引き出し、335,000円、いささか寂しくなってきました。


 そうそう、現地で稼いだお金は加算できるのですよ♪


 デナリウス金貨分、つまり49,000円は、5デナリウス金貨、15キナリウス銀貨、20セステルティウス銀貨、20アス青銅貨、20クァドランス青銅貨に両替してお財布に……

 硬貨が80枚もあります……二つに分けましょう……

 

 常は5キナリウス銀貨、10セステルティウス銀貨、20アス青銅貨、20クァドランス青銅貨、7,000円分、17歳の娘が取り扱う財布には程よい額のはずです。


 この世界の集落に入るには通行税が必要です。

 大きな町になるほど、その手前にある関所みたいなところで通行税を支払います。

 住民の倍が旅人の支払う通行税となっているのです。


 ちなみにバヤンウルギー村は最低料金なので1アス、旅人は2アス。

 リンドあたりになると1セステルティウス銀貨、旅人は2セステルティウス銀貨、帝都クラスになると1キナリウス銀貨、旅人は2キナリウス銀貨……

 出入りのたびに取られるのです!

 ボロ儲けではありませんか!


 お役人や貴族様は無料らしいのですよ!


 夕食は簡単なものにしましょう……

 電子ケトルでお湯を沸かして、ウェブで見つけた89円のミニカップ麺を二つ……

 ものすごく寒いですからね……備え付けのクーラーが暖房も出来て良かった!


 冷えてきたからお風呂でも入りましょう♪

 4番住宅のオプションで付けた、勝手口にくっつけるよう接続通路の16番住宅を設置、さらに5番住宅を設置、お風呂にはいりました♪

 すぐに16番と5番は撤収!


 さて、ロフトベッドにもぐりこんで、おやすみなさい……

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