今後の方針
『鑑定』によると、ステップロードを西に向かうと、ここから100キロほどの所に、小さい集落があるそうです。
バヤンウルギー村というようですが、人口は400人ばかり、西からゴールドシティーに向かう最後の集落らしく、傭兵団の分所があるそうなのです。
ハイイロオオカミなどがウロウロする、この草原を行くためには、傭兵に守られながらいくのがベスト、ゴールドシティーに向かう隊商は必ずここで傭兵を雇うみたいです。
『索敵』を人に絞って、広範囲にひろげてみると、あれ、盗賊団のアジトもあるようですよ?
なになに、西に行けば90キロぐらいの所に岩山があり、そこがアジト……なるほどね、そこから見張っている訳ね。
大規模な傭兵に守られているなら隠れ、与しやすい相手なら襲うわけですか……
『鑑定』でこの盗賊団を調べると、30人ほどの凶悪武装集団、まずいですね……
『迷彩』で抜けるしかありませんね。
これは一気に走り抜けた方が良いような気がしますね。
燃料が気になります、念のために灯油タンクを注文し、添加剤を用意しておくのがベストでしょう……
で灯油タンクの取り寄せを調べて見ると、注文はメールで品番と個数を記入するようです。
毎月75万円のお給料から支払いましょう♪先払いでいただいておりますからね♪
屋外用490という税抜76,500円ものを4個、あと屋外用200という税抜60,000円を一つ頼むつもりです♪
日が変わるとすぐにメールを出せるように予約しておいて、添加剤は1リットル税込1,580円、まだ今日の分の2,000円の枠が7枠残っていますので、7個頼んでおきます。
服は午前中に頼んだ物で良いでしょう……
武器は女性の嗜みとして、『大東流合気武術の女子小太刀術』をマスターしているようで、この関係で小太刀を所有しています。
小太刀といっても脇差しで現代刀なのですがね……刃渡り59.3センチ、『備前国与三左衛門尉祐定の写し』と聞いております。
いわゆる大脇差し、小太刀と云ってもよいものです、お高いのですが、お守り刀として転移するときに、初期装備品として頂いた物です。
さらには短刀代わりに、ダマスカス鋼のブレードで刃渡り31センチ、重さ409グラムも初期装備品として頂いています。
脇差しは恐れ多くて使えませんね。
従って、使うならこの大型ナイフです!私の場合、打突オンリー、非力ですから、急所を狙い、突きを入れるのです。
目なんか守れませんからね。
まあ、スタコラと逃げる事にしますが……
本当は私には、不可侵の加護がかかっており、このためアンチ防御として、『神罰』の能力を授かっています。
『神罰』とは、私を守る防御結界、『聖女結界』に、何か生命体が攻撃してきた場合、五割増しの威力で相手に自動反撃します。
たとえば矢が私に命中した場合、防御結界に守られた私にはダメージはありません。
しかし『神罰』が即時に起動し、そのまま弓手に私の命中した場所と同じ所へ、矢が五割増しの威力で突き刺さる……
『神罰』は『聖女結界』の拡張オプションというわけです。
ちなみに『聖女』というのは私、万能薬を創薬出来る時点で『聖女』の称号がついてしまっています。
かなり上位の『鑑定』持ちが私を鑑定しようとしても、『迷彩』が鑑定を誤魔化します。
最上級クラスなら、違和感を感じるそうなのですが……
その結果、私が『聖女』ということが推測出来るようです。
この世界、聖女は伝説上の少女の様ですが、どうも600年前に実在したそうなのですね……そして『霊薬』も……帝国皇帝家には秘蔵されているようです。
その前は2,500年以上前、帝国など影も形もなく、神話の存在なのです。
600年前、今の帝国が勃興する前、旧帝国が『聖女』を捕まえ、『聖女』は若くして亡くなったと伝説はつたえています。
真実は、当時の皇帝が、捕まえた『聖女』の乳房を散々に弄び、夜毎責めさいなんだ、その結果、『聖女』は自殺したようです。
その為、神様の怒りを買い、瘴気が生まれたと云われています。
いまの皇帝家は別の血統のようですね……
『霊薬』はこの世界に何本か残っていて、帝国皇帝家が2本、神殿本庁が1本、所持しているのは確実ですが、あとは分りません。
なにせ、600年前の話しですから。
2,500年前の方は、神話に少し触れられているだけで、子細は分りません。
夜が忍び寄ってきました……明日は早いので、夕食を早めにして、もう寝ましょう……
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