喜 距離1/4

あの日、君と出会えたこと、それこそが

僕のこんなにも面白くない人生のなかで

はじめてでとても大きなイベントだった


それから世界が 明るく開けた気がして

鬱屈な僕にだって 君はためらいもなく

手を伸ばして笑いかけてくるもんだから


「本当は少し困ってた」 だ、なんてね


そんな嘘を つく暇すら ないくらいに

僕は 君のくれる幸せに 溺れていくの


水泡音だと おもったのは 拍手の音

波の音だと おもったのは 君の歌声

心を 締め付けていたのは 気づけば

君への 気持ちだったんだ …そっか

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