春の試練

春の試練

不思議不可思議、猿が人間に成る刹那。

季節の試練と呼ばれる時が訪れる。

試練は4つに分けられる。

一つ、悲しき夏の試練。

当人ならず親の刻。

燃え盛りしその輪廻は、恐れ多くも夏のよう。

二つ、深みの秋の試練。

当人ならず金の刻。

青き脳に焼きつく思想は、深いふかい秋の空。

三つの前に、吉報届き、

夏秋の試練該当したもの、次の試練は該当せず。

三つ、虚しき冬の試練。

当人次第の汗の刻。

常人ならざる汗のしずくも、

心の吹雪でされど凍る。

四つ、誰もしらぬ春の試練。

誰も届かぬ無人の刻。

思い馳せども届かぬ際、凡人どもは何を思うか。