明日も続く

葉桜 紅葉

第1話

「明日も続くと思っていた」だが俺のそんな予想は一瞬で吹き飛んだ。

 俺は、青山雄大 年は15歳だ。12歳頃から非行行為に憧れ喫煙・飲酒・家出をくる返していた。中学に上がる頃には街の大人をカツアゲして楽しんでいた。


  キーンコーンカーンコーン 2校時目が終わり校内にある自販機でコーラを買って教室に戻ろうとしていた時、クラスの皆から嫌われている平松に「よう、青山の元ヤン」と声をかけられた。そう俺はもう不良ブルの早めて真面目な中学生活を送っていた。「あははは、元ヤンもコーラ飲むんだ、酒はどうした、酒はよ‼おら、酒持ってきて飲めや」平松が半笑いででもバカにしたような態度を取る。「やっぱお前は屑だな、その目つきからして構成できてない証拠じゃんWWW 死ねよボケ。」平松が止まることなく暴言を吐く。その発言を聞いた時俺はカッとして、近くにあったコンクリートブロックで思いっきり平松に投げていた。でも恐ろしいことに恐怖心も、反省心も生まれなかった。ただ達成感で胸が満たされていた。ハッとして、俺は平松に「すいません、つい癖で手が出てしまいました。以後気をつけます。」俺は、平松に謝った。でもあいつは床に寝転んだままで起きようともしない。「平松さん?」俺が恐る恐る顔を覗き込む。「わっっっっっ」俺は、自分がしてしまったことをその時初めて知った。そう俺は、一人の人間の『命を奪ってしまったんだ』俺は怖くなってきてその場から逃げ出してしまった。

 

           3校時目の途中   10:56

 教頭が慌てた様子で教室に飛び込んできた。「人が、ヒラ、ヒラマ ヒラマツ 平松さんが自販機の前で亡くなっていました。何か知っている人はいませんか。」俺はその時東京の名門、東京都立新宿中央第1高校に進学することが決まっていた。1度しかない人生を自らの自白で壊してしまいたくない。そう思った俺は、良心に苦しめられながらも新田教頭を騙した。「僕は知りません。」結局その日は皆4校時で下校することになった。

    

                   12:38

 「どうしたの雄ちゃん、何か暗いね。」彼女の今元乙葉が下校中に心配そうに聞いてきた。「ああ、なんか気分が悪くなっちゃって、ゴメン先帰ってて、」俺がわざとらしく腹が痛い真似をする。「うん、分かった、じゃあまた明日学校で会おうね。それから、最近ライン送ってくれないじゃん。ちゃんと返事してよ。」笑いながら殺人犯の俺に話しかけてくれる乙葉を見ていると涙が出てきそうになった。「うん、分かったよ、いつでもライン返事するよ。その代わり約束して俺が学校に来なくなったら付き合うのやめて別れようね。」俺が涙混じりに言った。「何言ってるのそんな琴出来るわけ無いじゃん。私は雄ちゃんが不登校に戻っても雄ちゃんの彼女で居続けるよ‼ じゃあね、バイバイ‼」そう行って乙葉は帰っていった。

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明日も続く 葉桜 紅葉 @s0216022

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