6話 鍛錬三昧その2&4歳になった俺

4歳になった。




誕生日プレゼントは今の俺の背と同じくらいの大剣をもらった・・が




重いし、でかいので、代わりに使いやすそうな短剣をもらった。




大剣は俺が成長するまで、封印されることになった。




★★★★★★






「今日から魔法だけでなく、体術も鍛錬のメニューに追加します。」




「へっ?」




「そして今日から、メグお嬢様とご一緒に鍛錬をします。」




「よろしく!テル!」




「へっ?いやだってお姉ちゃんは今日学校のはずだし。」




「ふっふっふ。実は今日から1か月くらい夏になったので休みなのだ!」




「夏休みか・・・」




俺はまだ夏休みじゃないからありがたみを感じない。




しかも前世は引きこもりで、毎日が夏休みのようだったからな




「ゴホン!まあとにかく、今日から体術も追加するので担当が私ディムと、」


「ギタと」


「トットの」




「「「三人で鍛錬させていただくのでどうぞよろしくお願いします。」」」




「うっ、よ、よろしく」「よろしく!」




★★★★★★




今日から体術訓練。




まずは実力を図るためにトットと手合わせをした。




結果は・・・


普通に惨敗だった。




線の細い女性でとても体術が得意には見えなかったが、それは完全に俺の思い込みで、


なんとアルファ王国の体術大会に優勝しているそうだ。




ディムも


「体術だけならトットに敵わないですね」


と言っていた。




あれだけ強いディムが言うのだから信憑性が増すね。




強さは見た目だけじゃないということだ。




「テル様はなかなかいい筋をしていますね。鍛えがいがあります。」




「マーガレット様はさすがの強さです。もっと鍛えれば、王国一の強さになるかもしれません。」




「ありがとう!トット!私、もっと頑張る!」




「では、テル様もマーガレット様を見習って頑張ってください。」




「まあできる限り頑張るよ。」




「体術だけなら私のほうが強いもんね。」




「はいはい、お姉ちゃんのほうが強いです。」




「もっと褒めてもいいのよ?」




めんどくさ!




そう思いながら鍛錬が開始した。




★★★★★★




今日は剣を使って鍛錬をした。




メグ姉は体術だけでなく、剣術も強いようだ。




俺は剣をちょっと握ったら、スキル『剣士』をゲットした。


そのことをトットに伝えたら、




「10人に一人しか入手できないというスキル『剣士』ですって?!しかも剣を握っただけで?!


テル様はやはり“天才”なんですね!今すぐご主人さまに報告ですね!」




というようにすごいらしい。








・・・あれっ? これって人生イージーモードなの?




アマテラス聞いてるかぁー?




これってイージーモードなのー?




って聞こえるわけないか。




眠いし、寝よ。




★★★★★★




アマテラス聞いてるかぁー?




「はーい、聞こえてますよ~」




これってイージーモードなのー?




「まあそうですね。一応前世では不幸な死に方をした上に、神をディスって来ましたからね。


普通の人よりは才能があるようにしておきましたよ。」




って聞こえるわけないか。




「聞こえてますよー」




「あれ、もしかしたらもしかしなくても私の声聞こえてないようですね。


まあいいです。おっと、次は大きな試練ですね。テル様、頑張ってくださいね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る