第222話男女 9人物語 ? ⑦

【 絹side 】



結局、忠夫さんのチームと鎌倉くん達のチームの勝負は、引き分けに終わったようです。

始めから『 10ゲーム差は引き分け』と決めていたらしいのですが、ボーリングの知識が無いので 良く分かりません。


忠夫さんのチームは、忠夫さん と 達也くん が好成績だったのに対して女の子三人が足を引っ張った形らしいです。

一方、鎌倉くん のチームは、ミスが少ない代わりに『ストライク』なども少なかったようで、総合的に引き分けに成ったようです。


皆で運動をしたせいか、お腹が減ったので施設にある『ファミリーレストラン』に向かいました。


「 当然、俺達の分は 達也のおごりなんだよな ! 」

忠夫さんが達也さんに言うと、


「 女性達の分は出すが、俺達と一緒に楽しんだお前忠夫の分は出さないぞ !」

達也さんが言うと、


「 何故じゃぁー ! 俺はお前達也に依頼されたから、場を盛り上げようと頑張ったんじゃないか ! そんな俺の努力を無駄にするのか ? 」


「 何を言っているのか、わからんな ! 第一、純粋に楽しんでいただろう 」


ガクッ と項垂うなだれていた忠夫さんをなぐさめようとしたら、


「 甘やかしちゃ駄目よ、お絹ちゃん。 私達を、放っといて楽しんだのは事実なんだから 」


「 そうそう、私達『美少女』を放置プレイしていた罰よ !

しつけは大事よ、お絹ちゃん 」


令子さん と 明日香が言うのは分かるんだけど………


「 お兄ちゃん、いい子 いい子、蛍がなぐさめてあげるね 」


蛍ちゃんだけが慰めていた。


ボーリングを始めた時は 少し固かった感じがしたけど、今は 皆が仲良く成っているわ。

やっぱり、一緒にスポーツをすると仲良くなるみたいですね。

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