第121話 冬の日常 ⑨
【 忠夫side 】
しくしく しくしく 俺は、まさしく針のむしろ状態で勉強している。
隣では、令子さんとお絹ちゃんが 監視しながら一緒に勉強しているのだが………
忠夫
「 ねえ、お絹ちゃん 。
この鎖は、何なのかな ? それと、石の畳の上で正座して勉強するのは、そろそろ勘弁して欲しいんだけど駄目かな ? 」
絹
「 駄目です ♬(ニコッ )
鎖も、忠夫さんが 逃げないようにする為なので、外せません」
令子
「 アンタの自業自得なんだから、我慢しなさい !
まったく、目を離すと録な事をしないんだから 」
蛍
「 お兄ちゃん、頑張ってぇ~ ( ニパァ ) 」
俺の後ろで、お絵描きをしていた妹の『 蛍 』に応援されたら逃げられないじゃないかぁー !
【
私は、津田沼 巨人くん とお付き合いを始めた。
そして、一緒に試験勉強をしているんだけど………
巨人
「
この英語の訳なんだけど………………………」
一応、英語は得意だから教えているけど、いいかげん名前で呼んでくれないかなぁ。
梨里杏
「 巨人くん、そろそろ『 梨里杏 』と名前で呼んでよ ! 」
巨人
「 そのうち そのうちな、 もう少し待ってくれ ! 」
梨里杏
「 約束だよ ! 冬休みデートの時には、名前で呼んでね 」
巨人
「 アァ 約束するよ 」
なかなか進展しないけど、 今は 我慢してあげる。
冬休みは、巨人くんとコンサートに行く事に成っているのだ。
東京ドームでの『 いたろう坂 49 』のコンサートチケットが手に入ったので泊まり掛けで見に行く約束をしているんだ。
今から楽しみだわ。
ちょっとしたミニ旅行だから、もっと もっと仲良くなるんだから !
【 蛍side】
お兄ちゃんは、なんだかんだ言いながらも勉強している。
私は、お兄ちゃんが大好きだけど お義姉ちゃんは、二人で十分だよ。
お絹お姉ちゃんも 令子お姉ちゃんも 優しいから好き。
だから、これ以上は お義姉ちゃんは、要らないのよ。
私は、お兄ちゃんに抱きついて甘えた。
蛍
「 お兄ちゃん、だ~い~す~き ! ( ニパァ )」
忠夫
「 蛍は、甘えん坊だなぁ~ 」
お兄ちゃんが、頭を撫でてくれるのが好き。
これ以上、増えたら私の分が減る !
だから、これからも お兄ちゃんのナンパは、邪魔をするのだ
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