第113話 冬の日常 ①

【 勇気side 】


楽しかった宿泊学習が終わり 今日から 又、普通の学園生活が始まるのだけど………もう、冬の初めなのか すっかり肌寒くなったなぁ~


ジンを見ると少し寒そうにしていたので 何時もよりジンの腕に引っ付いた。


ジン

「 どうしたの ? 勇気 」


勇気

「 エッヘヘヘ ジンが、寒そうにしているから僕が 暖めてあげるね 」


ジン

「 そう言う勇気が 寒いんじゃないの 」


勇気

「 アッハハハ バレちゃたなぁ~ 」


そんなやり取りを していると ジンのもう片方の腕に楓が 引っ付いた。


「 楓ちゃん も暖めてあげるね 」


「 あのぅ~ 楓ちゃん………当たっているんだけど……… 」


「 当ててるのよ ! 」


ムゥゥゥ~ ! 僕だって 少しは有るんだからね ! ………より ジンの腕に引っ付いたら


「 なら、私も負けられないな ! 」


瞳まで ジンの後ろから『 胸 』を押し付けるように引っ付いた。


ジンは 歩きづらそうに歩いているけど ………怒らないのかなぁ~ と思って ジンの顔をのぞいてみると 『 仕方無いなぁ~ 』と 苦笑いしているみたいだった…………ジンは 優しいなぁ~


勇気

「 ジン 大好きだよ 」


「 楓ちゃんも 楓ちゃんも 大好き 」


「 私だって 大好きだ、仁 ! 」



【 アリスside 】


…………大江戸ファミリーは 私が居ることを忘れているようでーす !

朝から 甘々な空間を創るとは 日本人も侮れないですねぇ~



学園が近づくと他にもカップルが 手を繋いだり腕を組んだりしていま~す…………誰ですか ? 日本人は 『 シャイ 』なんて言ったのは

そんな風に考えていると ミユキとヒロコが私の隣にやって来て


博子

「 本当に腹が立つわね 」


深雪

「 リア充は、爆発しろ ! 」


アリス

「 ………………何故、私の隣に来るの ? 」


博子、深雪

「「 仲間 ! 仲間 ! 私達、親友でしょう 」」


アリス

「 それは、嫌ぁーー ! 」



【由利子side 】



学園に登校してくる生徒達を見ていると 随分とカップルが増えたなぁ~

そういえば 来月は十二月だな…………やはり 『 クリスマス 』を意識して カップルが増えているのか !…………昨年は 居酒屋で一人寂しく『 シングルベル 』で過ごしたなぁ~ ……………アレ ? 可笑しいなぁ~…………涙が出てきたぞ


由利子

「 だが 、 し~か~し ! 今年の私は ひと味違うぞ 、 何としても ハルトと距離を縮めて恋人同士に成ってやる」





真知子

「 由利子…………本音が 口に出ているわよ 」


瑠奈

「 由利子ちゃん 頑張ってぇ~ 」



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