第101話 宿泊学習 ⑩


──── キャンドル・サービスでの ダンスタイムは 無事 終了した ──


[ 由利子side]


子供達が 楽しそうにダンスをしていたので『ホッ 』としている自分(教師)と ハルトと ダンスをしたかった自分(女の子 )がいる。



───アラサー で 『女の子 』は 『図々しい』 と 突っ込みを 入れては イケナイ、 由利子先生は まだ夢見る女の子(笑)なのだから ────


実行委員の生徒達 と 私、ハルトは キャンドル・サービスの 後片付けを していた。


他の生徒達は 順番に お風呂に入浴しているはずだ。

真知子 と 瑠奈るなが 監督しているが 若干 心配している。


そう、『 のぞき 』だ


昔は 男子生徒が 女子生徒を 覗こうとしていたそうだが 今は逆転して 女子生徒が 男子生徒を 覗くのだ !


まだ 子供だからと油断しては イケナイ、そろそろ『性 』に興味を持つ頃だ。 間違いが 合っては 駄目なのだから。


去年、宿を脱走した バカップルは 繁華街を デートして 最後に『ホテル 』を目指したそうだ。

幸い、その前に発見、確保したので大事には 成らなかったが………

あの時は 自分の担当じゃなかったから笑っていられたが いざ自分が 当事者に成ると 笑えない………………前に笑ってごめんなさい



[ ???side]


クソゥー ダンスで せっかく割り込みをして 大江戸くん と お近づきになろうとしたのに 流石に ガードが硬いかぁ。


こうなったら 覗きくらいしないと 気が収まらない。

私が 男子風呂との境界の壁から 何とか 覗き穴が 無いか探していたら



慈母観音じぼかんのん

「 覗きなんてやめなよぉ~ 梨里杏りりあ !見付かったら 怒られるよぉ~ 」


梨里杏

「 彼氏( 荒川沖あらかわおき 達也)が いる 南には 私の気持ちが わからないのよ ! だったら 達也くん を 少し分けなさいよぉーー ! 」


「 それは 嫌よ ! 由香だけなら我慢するけど これ以上 増えたら 私の分が減るからね ‼️ 」


梨里杏

「 ケチ 、なら邪魔しないでよ ! 」


???

「 駄目よぉ~~、 覗きは 由利子ちゃんにバレたら大変よぉ~ 」


梨里杏

「 ゲッ ! 瑠奈先生、 わかりましたよ 由利子先生には内緒にして下さいね 」


瑠奈

「 わかったわぁ~ わ・た・し・は 言わないわぁ~ 」


梨里杏

「 約束ですよ ! 」



────梨里杏は 知らなかったが 真知子先生が 見ており、当然 由利子先生の耳に報告が 入ったのだった ─────



その結果


梨里杏

「 瑠奈先生が 約束破ったぁー! 」


瑠奈

「 私は 約束、守ったわよぉ~ 」


真知子

「 報告したのは 私よ 、私は 約束していないよね 」


由利子

「 とにかく 梨里杏、 お前は 先生達と同室に成って 寝起きしてもらうからな ! 」


梨里杏

「 せっかくのお泊まりがぁーー !大人は キタナイよぉー 」


由利子

「 泣きたいのは 此方だ…………( 後で 瑠奈や真知子と晩酌しようと思っていたのに)」

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