第102話 宿泊学習 ⑪

───一組 女子部屋 ────


[瞳side]


私達は 晩御飯を食べ終えたので 部屋に戻って来ていた

いくつかのグループに別れ雑談やトランプなどをしている。


そして私達のグループ(勇気、楓、聖子、秋奈、伊予、今日子 )は 持ちよった 漫画と お菓子で くつろいでいた。


「 おい おい さっき晩御飯を食べたばかりだろう、 まだ 食べるのか ? 」


楓達が 振り返り


秋奈

「 あれっぽっちの食事じやぁ お腹一杯には ならないよ 」


聖子

「 そうそう、育ち盛りな上に運動部なんだから カロリーが必要なのよ」


伊予

「 まあ 私達は いくら食べても太らないからね 」


今日子

うらやましくなんか無いんだからね 。 運動部だからと言って バカ食いしてると太るわよ ! 」


「 楓ちゃんも太らない体質だから わからないよ 」


勇気

( たぶん、運動やめたら 太るんだろうなぁ~、 僕は 控え目にしよっ~と)


「 確かに晩御飯の量は 育ち盛りの私達には 物足りないかな 」


博子、深雪、アリス、その他女子一同

(((((((((( そんな訳無いでしょう ! この大食い女子共め )))))))))))))


私も注意したものの 小腹が空いたので スポーツバックから 私の好物を出した。


勇気

「 瞳が出した『それ』って もしかしたら 『干しいも 』? 」


「 そうだ ! 我が県名物の『干しいも 』でも限定販売の『 超熟成 干しいも 』だ。 柔らかく自然の甘さが 癖になる私の好物だ 」


伊予

「………相変わらず 好みがしぶすぎるわねぇ~ 」


聖子、秋奈

「「 私にも、少し頂戴ちょうだいな ! なんだか 美味しそうな気がする 」」


「 『芋』は 乙女の好物よ ! 楓ちゃんにも『 ギブ ミー 干しいも 』 」


勇気

「 僕も 僕も 頂戴 変わりに 『きのこの山奥』と『たけのこの里山』をあげるからさ ! 」


「 待て 待て 私の分は残して置いてくれよ ! 限定販売なんだから あまり手に入らないんだからな 」


変わりに お菓子を貰ったが 『干しいも』は 奴らに ほとんど食い付くされてしまった。


「 お前らは 『ピラニア 』かぁーー !」


「「「「「「 ゴメ~~ン 」」」」」」


まったく しょうがないなぁ~


「 ところで 何を読んでいるんだ ? 」


聖子

「 これよ ♪ 」


聖子が 出した本は だいぶ年季が 入っていた


聖子

「 お母さんのコレクションから借りて来たんだけどね、 昔の少女漫画なんだけど 面白いのよ♬ 」


『 キ◌ンディー キ◌ンディー 』…………内の母親も持っている本だな


秋奈

「 私は これよ ♬ 」


『 ガラ◇の仮面 』………聞いた事は あるなぁ


伊予、今日子

「「 私達は 聖子や秋奈の本を見せて貰っていたんだぁ 」」


「 スマホは 先生達に 預けちゃったしね、 電子書籍や ネット小説が 読めないんだよ ! 」


読んでみたけど『設定』が ぶっ飛んでるが 癖に なりそうだな。



──── 突然、扉が開いて 由利子先生が 入ってきた ───



由利子

「 こら ! もう、消灯時間だぞ ! サッサとかたずけて 寝るんだぞ 」



「「「「「「「「「「「 エーー ! 」」」」」」」」」」」」」」」


由利子

「 『エーー ! 』じゃあ無い ! 異論は 認め無い、寝ろ ‼️ 」


私達は しかたなく布団に 潜り混むと 灯り を消されてしまった


由利子

「 廊下にも『見張り 』が入るんだから 抜け出そうなんて思うなよ 」


そう言って 由利子先生は 出ていった………明日も早いし寝るか

皆も 諦めたのか 大人しくしているみたいだった。

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