第88話 文化祭 ⑧

[勇気side]


二組とは最初は 拮抗していたけど しだいに僕達 一組にお客様が殺到し始めた。


ジンを始め 美人なメイド目当てに男性客ばかりでなく女性客も 一杯きたみたいだ。


楓を、始め 伊予たちまで 生徒指導室に呼び出された為、一時は どうなるかと 思ったけど 残った女の子達と ジンを始め料理に覚えがある男の子達が 交代で手伝ってくれたお陰で 何とかなったよ。


ジンの人気は 凄まじく何度も ナンパされていた。

そのたびに


「 ダメェ ! ジンは 僕(達)の彼氏なんだから ! 」


何度も 飛び込んだ僕は、悪く無いと思う

瞳は 料理が出来ないので 表で列の整理をしてたから 気がつかなかったみたいだ。




[仁side]


楓ちゃんに女装させられた時には、恥ずかしくて仕方無かったけど クラスの男友達 皆が女装していると ホッ としている自分に ショックを受けている。

ひょっとしたら 僕 馴れてきたのだろうか。



「 よっ ! 極上の美人が誰かと思ったら “ 大江戸”じゃ ないか ! 見事に化けたな。」


声をかけてきたのは“津田沼つだぬま 巨人きょじん”君 、僕が転校したばかりの時 学園を案内してくれた 最初の男友達だ。


本人も化粧されていたけど………正直、微妙びみょうだなぁ。 笑ってしまう程では無いけど 楓ちゃん程 化粧が 上手く無いような気がする。


「 しかし、どいつもこいつも 化けたなぁ

俺なんか、女子に相手にされていないせいか やっつけ仕事 みたいな感じだしな 」


「 そんなこと無いんじゃないの ?津田沼くん の気のせいじゃ無いの ? 」


「 そんなことあるんだよ ‼️ 美人に成っている男子は、皆 彼女持ちだろう。 彼女の本気度の違いだよ。

大江戸も 霞ヶ浦勇気は違うな、北浦も違うだろう、利根川が 化粧したんだろう ‼️」


良く解るなぁ~


そう言えば 最近、仲良くなった“延方今日子の恋人くん”や“波崎伊予の恋人くん”、“石岡聖子の恋人くん”と“日立秋奈の恋人くん” は 四人とも、凄い美人だなぁ


何故か、四人とも 元気が 無いけど 彼女に化粧して貰ったんだろうなぁ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る