第22話 旅行の醍醐味は夜だよね ②

【 勇気side】


 先生を寝かせてから僕達は、遊ぶ事にした。


 楓

「夜は、まだまだ長いからね

 今夜は、寝かせないぞ ♡ 」

“ ポカッ ”

 瞳

「 他人が、聞いたら誤解するような事を言うな ! 」


 楓

いったい痛いなぁ~ !

 ちょっとしたジョークだよ !

 瞳ちゃんは、かたいんだから~ 」




 仁

「ところで何をするの ?

 トランプでもする ? 」


 勇気

「 はい はい ! 卓球にしようよ

 温泉といったら、卓球でしょう

 トランプは、最後にしようよ 」


 僕の提案が採用されて、ゲームセンターに向かった。


 まずは、シングル戦 十点を先に取った方が勝ちということになった。


【仁side】


 一回戦 第一試合


 勇気 VS 仁


 はい、僕のストレート負けでした。

 なんなの、あの反応速度は !

 僕も、それなりに反射神経は自信があったのに左右に散らしても 縦に叩きつけても 変化球でも全部、返されてしまった。



 一回戦 第二試合


 楓 VS 瞳


 楓ちゃんが、一方的にサーブを決めて

 たまに返しても強烈なスマッシュで決められて瞳ちゃんは、なす術も無かった。


「 くっ 覚えておけよ~ ! 」

 瞳ちゃんは、悔し涙をだしながら負け惜しみを言っていた


 一回戦 第三試合( 三位決定戦 )


 仁 VS 瞳


 暫くの間 、ラリーが続いた。

 どちらもこれといった決定打がなく

 ミスを連発した僕が、負けてしまった。


 9 VS 10 瞳ちゃんの粘り勝ちだった



 決勝戦


 勇気 VS 楓


僕達仁、瞳と違って物凄いラリーが続いた

 楓ちゃんのサーブもスマッシュも

 ことごとく反応するユウキ

 たまに、ユウキがフェイントを入れても

 抜群の集中力で それを跳ね返す楓ちゃん


 あまりにも凄いラリーに観客は増えていき

 勝負の行方が、どちらに傾いてもおかしくないように思えた時


 我慢出来なかったのだろう

 小さい子供達が

『 自分たちも、やりたい ! 」

 と 騒ぎだして集中力が切れたのか

 勝負が 決まる前にユウキも楓ちゃんも

 卓球を止めて、場所を子供達にゆずってしまった


 子供達は、楽しそうに卓球を始めたけど

 その親達は、何度も僕達に謝ってくれた

 お詫び ということで、沢山のジュースやオヤツを買って貰ったのでした


 僕達は、子供達の邪魔にならないように

 部屋に帰ることにしたのだった


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