第15話 皆で旅行しよう ④

【 由利子side 】

 あまりキワドイ水着は、流石に売っていなかった為 選ぶのに時間が、かかってしまったわ

 去年は、買ったにもかかわらず一度も着る機会が無かったけど、流石に去年の水着を着る程 女を捨ててないわ

 決して去年の水着が、着れなくなった訳では無い………絶対にだ !


 とりあえず無難に赤いビキニにしたけど

 予定の時間を過ぎていて、大慌てで集合場所に向かった

 途中で、楓や瞳と合流して急いでプールに向かって走った


 教育者が、生徒より時間に遅れるなんて不味いわ

 着いたら、大江戸くんや勇気に謝らないとなぁ~


 集合場所に着くと二人が、若い女達にからまれている


 あぁ、もう !

 いくら男不足だからといって、子供を襲うなんて許されないわ


 由利子

「 そこまでよ ! 」

 怒りで大声になっていた


【 勇気side 】


 皆、来てくれた

 これで僕達は、負けないよ !


 しばらく にらみ合いをしてたけど

 いつしか彼女達は、あきらめて 別の男の男達を ナンパし始めた


 僕達は、プールに入る為に更衣室に向かった

 ジンは、僕の水着を見て何と言うかなぁ~

 由利子先生が、ナニか注意してたけど頭の中を素通りしていた



 ── 一方 その頃 ──

【 伊予side 】


 一瞬 皆、黙りこんでしまった

 意を決したのか


 秋奈

ひも ? 」


「「「 ブッフェ~~ ! 」」」

 私達は、飲んでいたジュースを吹き出してしまった


「「「 ケホッ ケホッ ケホッ 」」」

 そろって咳き込んでしまった


「「「 それ、本当まじ 」」」


 秋奈

「 いやぁ~ この間 由利子先生が、ファッション雑誌を見ていて モデルの女の人が、紐みたいな水着を着ている写真を『ガン見』してたから興味があるのかなぁ~

 と 思ってたんだけど違うかなぁ 」


 今日子

「 それは、由利子先生でなくても『ガン見』すると思うよ

 いくら由利子先生でも そこまでは、しないでしょう………しないよね ? 」


 そんな卑猥ひわいな水着が観光地に有るとは、思えないんだけどなぁ


 シーン と 皆、黙ってしまった


 今日子

「 ねえ、否定してよ !

 私まで不安に成ってきたじゃないの

 せいぜい、ハイレグ位だよね !

 お願い 皆、答えてよぉ ! 」


 助けを求める今日子に対して、皆が 目を反らしていたのだった



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