第12話 皆で旅行をしよう ①

【 勇気side 】


僕達は、連休を利用して隣県にある温泉施設に泊まりがけで遊びに行くことになった。


村長が、皆との仲を深める為に招待券をくれたんだ。

嬉しくて、つい 聖子や秋奈に話していたら由利子先生に聞かれてしまい 子供達だけでは、危ないからと保護者として着いて来ることになってしまった。

後から瞳や楓に怒られてしまった。


【瞳side 】


全く、勇気は口が軽いんだから

まあ、私も嬉しくて伊予に話してしまったんだけどな。

最近は、由利子先生の私達を見る目が 恐かったから気分転換になればとおもうんだけど、どうなることやら


【仁side 】


今、僕達は由利子先生の運転する車に乗って温泉施設に向かっている。

壮絶な“ じゃんけん ”の結果、助手席に瞳ちゃん 後部座席に楓ちゃん、僕、勇気の順番で座った。


勇気

「 ジン 、 ジン 、 このクッキー 美味しいよ

僕が食べさせてあげるから『 ア~ン 』して ! 」


「 仁くん、仁くん、 こっちのチョコレートも美味しいよ

私も食べさせてあげるから『 ア~ン 』して」


のどかわいただろう

オレンジジュースにストローが差してあるから飲むといい 」


……なんだか運転席から殺気が漏れている気がするんだけど、僕達 何か悪い事したかな ?


【 由利子side 】


人が黙っていれば、イチャイチャ イチャイチャしやがって私にケンカでも売るつもりか !


人気の温泉施設だから、きっと良い男が居るはずだ。

頃合いを見て生徒達から離れて “ なんぱ ”すれば、私にだって イチャイチャする男が出来るはずだ……多分、きっと



──それぞれの思惑のまま 車は、温泉施設に向かった ──




一方その頃、某 ファミリーレストランにて

【 伊予side 】


伊予

「 いいなぁ~ 今頃 、瞳達は楽しく温泉施設に向かったているんだろうなぁ~ 」

私が愚痴ぐちると


聖子

「 そう言えば、勇気が遊びに行くとか言っていたのは

今日だった ? 」


秋奈

「 今日だよ、今日 ! 勇気がうれしそうに自慢してたでしょう」


今日子きょうこ

「 最近は、楓や瞳に勇気まで付き合いが悪くなったから、何時もこのメンバーね

男が出来ると こうも変わるもんかねぇ~

女の友情ってはかないなぁ~ 」


伊予

「 ねえ、ねえ ! それより由利子先生の事だけど “ ナンパ ”が上手くいくと思う ?

どう、けをしない ? 負けた人が今度オゴルということで まるばつで答えようよ 」



「「「「 ばつ 」」」」


伊予

「 それじゃぁ 賭けにならないじゃないよ~」


「「「「 アッハハハハハハ 」」」」


【 由利子side 】


ブェックションーー !


由利子

「 う~ 誰かうわさをしているなぁ ! 」


誰だぁ~噂をしているのわぁ~









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