第9話 ボーイミーツガール ⑨
僕は結局、空手道部に入る事に成った。
子供の頃から やっていたので、今更 辞める事は考えられなかった。
部活動の終了時間は、決められているらしく帰りは 皆で帰宅した。
途中の駄菓子屋さんで アイスクリームを買い 皆で食べながら ワイワイ おしゃべりしながら食べるアイスクリームは とても美味しかった。
偶然、僕とユウキの手が触れ どちらともなく手を握った………女の子の手は柔らかいなぁ~ とドキドキしながら歩いていたら楓ちゃんに見付かり交代で手を握りながら帰った。
彼女達は、こんな僕で いいのかなぁ~
僕は、彼女達に何をしてあげられるだろう。
【 勇気side 】
皆で帰るのは、初めてではなかったけど
そこに好きな男の子が いたのは初めてで
僕は、ドキドキしながら ジン達と おしゃべりしたりアイスクリームを食べながら帰った。
時々、ジンの顔を見て 二人きりなら アイスクリームを食べさせっこしながら帰れるのに と考えていたら 僕の手が偶然、ジンの手に触れた。
そして どちらともなく手を握った時、とても嬉しかったんだ。
ジンに出会う前の僕は、知らなかった。
恋って、こんなにドキドキするんだね。
ジンの手は、暖かくて少し硬くて 見た目は優しそうなのに男の子の手をしていた。
【 楓side 】
気が付いたら 勇気ちゃん と仁くんが 手を繋いでいた。
お互いに 朱くなりながら 良い雰囲気をだしていたのを見て
「 アッー! 勇気ちゃん、ズル~い 」
私は、大声を出して二人の邪魔をした。
あの勇気ちゃんが、スッゴい乙女している姿を見た時 私は焦ってしまった。
今の勇気ちゃんが、とても可愛く見え 仁くんと勇気ちゃんが 手を繋ぐ姿を見て嫉妬したのかも知れない。
まっ 不味いなぁ~ 勇気ちゃんに思ったより差をつけられているかも知れないわ。
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