転生賢者は平穏で静かな暮らしを望む
紅 蓮也
序章
今は亡きある大国に唯一この世界の真実に行き着いた者がいた。
その者は髪は白く目は赤眼であったが、自身に向けられる差別的な目や暴言など気にせず知識を貪り、魔法を極め若くして賢者となり、剣までも極めてしまい最強の賢者と言われるようになった。
そして最強の賢者はついにこの世界の真実に行き着き、世界を変える為に国王に進言するが、結果は国外追放であった。
世界の国々を訪れ、各国のトップに同じ話をするが結果は全て同じであった。
世界中の国から国外追放となった賢者は人類と敵対している魔王のもとに向かったが、話も聞いてもらえず攻撃されたので、魔王を倒した。
魔王討伐後、数年が経った頃各国の王が話し合い願ったことで女神が力を貸し、異世界から召還された勇者と各国の精鋭たち、新たな魔王と魔王軍の精鋭たちがやって来て賢者を襲撃した。
敵対していた人類と魔王は手を組んだのだ。
結果は賢者の圧勝で賢者を襲撃した総勢100万人は全て賢者に殺されたのであったが、女神が自身の持つ半分の力を使い最後の一手として賢者を強制転生させたのである。
賢者を生み出した大国は賢者を生み出した責任をとらせるために女神により新たに召還された勇者に滅ぼされ、召還された勇者を初代国王として新たな国を建国した。
賢者を倒すために共闘した人類と魔王であったが賢者がいなくなり、また敵対関係に戻り賢者が消えて100万年経った今でも争いは続いている。
そしてある日、勇者が初代国王となり今では世界最大最強の大国となっているユーノス王国の王宮に世界最恐の大罪人とされている賢者と同じ白髪に赤眼の三つ子の王子が産声が響き渡った。
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