一生分の運(4)
みなみの母親は、1等を宣言し。緊張の中、当たれと願い、福引ガラガラを回した。果たして、当たり玉は何色なのか、トレイを見ると、当たり玉は水色。
「おめでとうございます。特別賞です。あなたは、もしかしたら強運持ち主かもしれませんよ」
商店街の会長は、長テーブルの下に置いてあった箱から何かを取り出し、それをテーブルの上に置いた。
「奥さん、うどんとそば、どちらにします?」
そこには、カップうどんとカップそば。みなみの母親は、愕然とするが、どこが強運持ち主なのと思いながら、カップそばを選び、私の年越しそばはこれねと思った。
「奥さん、おめでとうございます。カップそばを選んだあなたには、カップそば1年分を進呈します」
「はぁ!?」
「奥さん、ここからがメインです。カップそばを選んだ奥さんには、こちらも進呈します……。年末ジャンボ10枚、バラ、連番、どっちらにします? 私との勝負です」
「勝負……!? じゃ、バラでお願いします」
「ほぉ、バラですか? いいでしょう。この勝負、1月3日に私の店で結果を、ということでよろしいでしょうか?」
「わかりました」
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