蒼井霧雨 ~私が子供達に伝えたいこと~ <親>なるもの
私は、自分の子供達がどこかの誰かを死ぬまで追い詰めるのを見て見ぬふりするとか、想像しただけで耐えられない。たとえ自分の子供達が成人してからであっても
私は、自分の子供達がどこかの誰かを死ぬまで追い詰めるのを見て見ぬふりするとか、想像しただけで耐えられない。たとえ自分の子供達が成人してからであっても
私は、自分の子供達がどこかの誰かを死ぬまで追い詰めるのを見て見ぬふりするとか、想像しただけで耐えられない。
たとえ自分の子供達が成人してからであってもね。
『子供が成人したらもう親に責任はないだろ!?』
って言うかもしれないけど、いやいや、親に責任がないのなら、赤の他人が勝手に生んだ子供の八つ当たりやストレス解消につき合わされなきゃいけない道理なんて、それこそないじゃん。
違う?
『まっとうな批判だ!』って言うならそれこそ言葉を選ばなきゃおかしいし、ましてや相手が死ぬまで追い詰めるとか、それのどこが<批判>だって?
自分が勝手に生んだ子が、いくら成人したからって他所様をサンドバッグにしてるのを見過ごす意味が分からないよ。
自分が生んだ子を<人殺し>にして平気だっての?
ってか、そういう親に育てられた子だから、他人を死ぬまで追い詰めたりできるのか。
私はそんなの絶対に嫌だ。あの子達が、いくら直接手を下したわけじゃないっていっても人を殺すとか、絶対に嫌だ。
ましてやそれで誰かが死んだ時に、
『この程度で死ぬような弱い奴が悪い』
とか、そんなことを口にできる人間はそれこそ<サイコパス>ってやつだと思う。
ましてや、後天的にサイコパス的な性質になった場合に使われるっていう<ソシオパス>とかなんて、もし親がそうしたんなら、論外だよ。
自分の子供達がそんなことを口にするのも悲しすぎる。他人の命をそこまで軽んじられるとか、冗談じゃない。
だけど、今はそんなことを言ってる私だって、私にとって大切な人達に出逢う前の一時期には、
『この程度で死ぬような弱い奴が悪い』
みたいに考えてたこともあったけどさ。
でも、だからこそ、そんなことを考えるような精神状態のままで放っておかれてることの恐ろしさや悲しさを感じてしまうんだよ。
あの頃の私は、幸せじゃなかった。
自分が幸せじゃないから、幸せそうな他人が妬ましかった。それを、
『他人のことなんて知ったこっちゃない』
って自分に言い聞かせることでなるべく自覚しないようにして誤魔化していただけだ。
それは、ちょっとしたきっかけで隠してるものが表面化する、危うい<仮面>でしかなかった。
自分の子供が他所様を死ぬまで追い詰めようとしてるのを、
『追い詰められるような原因を作った奴が悪い』
とか、<他人の所為>にしてるんじゃないよ! そうやって他人の所為にして、自分の責任から目を逸らすんじゃないよ!
お前が、勝手に、この世に送り出した子供だろ!!
私は、私自身に対して、いつもそう言い聞かせてる。
他の誰でもない私自身が子供達を生むことを選んだっていう事実から逃げないようにするためにね。
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