分裂の唄

「しかし、この後、貴方は何処へ行くんです?」

種の中の男は訊ねた。

私は答えた。

「さあ、わかりません。しかし、何処かへ行こうとしているのは確かです。」

男は納得した。

警察の車を、泥棒の車が追いかけている。


さて、洞窟の底では、今日もリスが空回り。

尽きかけのスープは、からっきし音沙汰もなく、踊っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る