『錬金』スキルで霊薬エリクサーを作り出す
「さて……」
来斗は準備をしていた。入手した素材アイテムを地面に置く。
「スキルウィンドウ、オープン」
来斗はスキル一覧を引き出した。目の前には数多のステータスが表示される。
「あった、これだ……」
見つけたのは『錬金』スキルだ。錬金術師が主に習得するスキルである。
このスキルがあれば『錬成』スキルよりもより高度で、上位のアイテムを作り出す事が出来る。
来斗はSPを200支払い『錬金』スキルを習得した。
「ステータスオープン」
来斗はスキルウィンドウを閉じ、ステータスウィンドウを開いた。
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三雲来斗 16歳 男 レベル:52 ※前回の不死鳥(フェニックス)との闘いで経験値(EXP)を入手できてレベルが上昇した。
天職:無名剣士【ノービス】
攻撃力:520
HP:620
防御力:370
素早さ:320
魔法力:320
魔法耐性:320
スキル:『錬成』 『料理』 『鍛冶』『融合』『錬金』
『聖剣エクスカリバー改』※聖属性の剣、エクスカリバーが火・水・風(雷)・地の四大基本属性が追加されている剣。ちなみに攻撃力は+100のまま変化はない
『ミスリルプレート』防御力+50 魔法耐性+50
※現SP残120SP
保有アイテム 青色ポーション×5
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「よし……ちゃんと習得できていた」
来斗はステータスウィンドウを閉じる。
「ライトさんは……一体、これから何を……」
ティアは戸惑っていた。
「まあ……いいから見ていてくれ」
来斗は手を翳す。そして、瞳を閉じ、念じた。来斗は目を開く。そして、習得したばかりの『錬金』スキルを発動する。
「『錬金』スキル発動!」
来斗が『錬金』スキルを発動すると、地面に置いた『不死鳥(フェニックス)の羽根』を始めとした、いくつもの素材アイテムが輝かしい光を放ち、一つのアイテムになった。
そのアイテムとは結晶に秘められた、七色の輝きを放つ液体である。
「ライトさん……そのアイテムは何なんでしょうか? 見たところ、回復薬(ポーション)のような、消費アイテムに見えるのですが……」
「ああ……こいつは霊薬エリクサーだ」
「霊薬エリクサー!?」
「ああ……霊薬エリクサーだ」
「霊薬エリクサーとは、死者すら蘇らせると言われる、すごく珍しいアイテムではありませんか!? ライトさんはそんなものを作り出せるんですか!?」
ティアは目を輝かせていた。
「大袈裟だよ……ティア。こんなもの……スキルと素材さえあれば誰でもできる」
そう、こんなものはあの女神に与えられた力だ。そんなものを誇るのは虎の威を借る狐としか言いようのない行いであった。
「さてと……これでいい加減、準備は万端だ。地下階層40階層以下を攻略する準備は整った」
来斗は『錬金』スキルで作り出した『霊薬エリクサー』をアイテムポーチに入れる。
これがあれば例えどんな傷(ダメージ)を負ったとしても癒せるはずだ。本当に死亡した場合、蘇生魔法(リザレクション)のように蘇らせることができるのかは謎だが……。そんな状況にならない方が当然のように好ましい事ではあった。
「行こうか……ティア」
「はい! ライトさんっ!」
こうして、来斗達は地下第40階層。フロアボスとの戦闘へと進むのであった。地下迷宮(ダンジョン)『ウロボロス』の完全攻略は間近であった。
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三雲来斗 16歳 男 レベル:52
天職:無名剣士【ノービス】
攻撃力:520
HP:620
防御力:370
素早さ:320
魔法力:320
魔法耐性:320
スキル:『錬成』 『料理』 『鍛冶』『融合』『錬金』
『聖剣エクスカリバー改』※聖属性の剣、エクスカリバーが火・水・風(雷)・地の四大基本属性が追加されている剣。ちなみに攻撃力は+100のまま変化はない
『ミスリルプレート』防御力+50 魔法耐性+50
※現SP残120SP
保有アイテム 青色ポーション×5 ※NEW霊薬エリクサー
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