第23話 二粒の真珠、二つのオーパーツ

 見比べても判別出来ない、リンとレムは全く同じ顔だった。

 二人共にフワフワの、プラチナブロンドを肩までのばしてる。


 悔しい事に、二人共スッゴい美人である。

 パルゥの二粒の真珠とは、よく言ったものだ、間違い無く上品に輝く真珠のようだった。



「おい!レムとやら、お前本当にオトコか?」

「はっ?はい!11年間男してます」

「俺より可愛いじゃねぇか!」

「ルイ仙人様はとっても男らしい!僕は羨ましいです」


「だからぁ!俺は女だって言ってるだろ!!」

「冗談はさて置き、その男が僕達のオーパーツを奪って持ってます」

「置くな!!」


(俺ってそんなに女に見えないか?こいつらみたいに邪魔な髪伸ばすか、冗談に取られると、かなり傷付くぞ)


 アラスって奴のポケットを探ると、腕輪が2つ出てきた。


「それです!!転移の腕輪と遠見の腕輪!」


 12歳にならないと使え無いとは、アラスに利用されないよう嘘をついてたそうで、今でもすぐに使えるそう。


 レムが遠見の腕輪を装備、リンが転移の腕輪を装備した。

「逆だろ!!」

「ルイ仙人様、逆にすると姉ちゃんも僕も、装備出来ないんです、アラスもそれで騙されてました」



「うっ!う~ん」

 アラスが気付いたようだ。

 また、ギャイギャイ五月蝿くなるので、首を後ろ向きにボキッと捻って絶命させてやった。


 指輪やジャラジャラネックレス、高価そうな短剣金貨の入った皮袋、全て奪って遺体を窓から投げ捨てた。


「素敵!!ルイ仙人ってワイルド!!」

「リン!俺に惚れてもレズる気はねぇぞ」

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