第6話 ステータス
とりあえず、オーガウォーリアとかいう魔物を倒した。
祖母は、あんな魔物を狩り続けていたのか……。
『それでは、システムを使いましょう。ステータスと心の中で叫んでみてください』
「ステータス?」
目の前に文字が浮かんだ。
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名前:二階堂優莉
レベル:217
筋力:10% 体力:10%
速度:10% 知力:10%
防御力:22% 魔力:未開放
スキル:言語理解、魔導具所持、ストア、恐怖耐性
称号:異世界人、解読師、道士、異界の顧客
残りステータスポイント:217
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「何これ?」
『現在の優莉さんの状況を数字と文字で現わしたものです。ステータスポイントを割り振れば、各種能力を上げることが出来ます。それと、スキルの創造も可能です』
「筋力とか体力のパーセンテージは何を意味しているのですか?」
『優莉さんの体に眠っている才能の度合いになります。そうですね、75%を上限の目安にして上げてみてください。
それ以上は、体が耐えられません。それと一つでも100%にすると、人間を辞めることになります』
75%を上限の目安ね……。
これで今後が決まるみたいだ。安易には割り振れないな。
そして、最も欲しい能力がなかった……。
『うん? どんな能力が欲しいのですか?』
「対人関係……。他人と気軽に関われる能力が欲しかったです」
『……承諾。スキル生成。ステータスポイント100を使用して〈スキル:魅力〉をステータスに付与』
え? 再度、ステータスを確認する。
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名前:二階堂優莉
レベル:217
筋力:10% 体力:10%
速度:10% 知力:10%
防御力:22% 魔力:未開放
魅力:-10%(NEW)
スキル:言語理解、魔導具所持、ストア、恐怖耐性
称号:異世界人、解読師、道士、異界の顧客
残りステータスポイント:117(-100)
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魅力の-10%ってなんだ? パーセンテージって0から100じゃないの?
それに対人関係って、外見だけじゃなく、会話力とかも期待していたのだけど……。
『魅力をタップしてみてください』
言われるがまま、触ってみる。
──ッピ
なぜ電子音なんだろう? 突っ込みたいけど、今は置いておこう。
再度、ステータスを確認する。
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魅力:-10%
→外見:-10%
→会話力:-10%
→センス:-10%
→恐怖心:-15%
→タイミング:-10%
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「僕の欲しいスキルは連動して上がると言うことか……な。そして、個別にも上げることが出来ると」
『理解が速くて助かります。それでは、ステータスを割り振ってください』
少し考えて、こんな感じにした。
とりあえず、極振りとして魅力に。残りを均等に分配する。
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名前:二階堂優莉
レベル:217
筋力:20%(+10%) 体力:20%(+10%)
速度:20%(+10%) 知力:20%(+10%)
防御力:29%(+7%) 魔力:未開放
魅力:50%(+60%)
スキル:言語理解、魔導具所持、ストア、恐怖耐性
称号:異世界人、解読師、道士、異界の顧客
残りステータスポイント:0
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『ふむ……。あんな目にあっても、魅力に大きく振るのですね。まあ良いです。それでは、今日はここまでとしましょう』
サクラさんは、僕の劣等感を分かっていなかったみたいだ。
でも、体に何も変化がないない。何か変わったのかな?
その後、宝物庫に魔道具を戻しに行った。
『あ、そうそう。そこの小さい珠を持って行ってください。きっと元の世界でも役に立ちます』
指示された珠を拾い上げる。
「これは……、何?」
『開天珠と言います。優未さんの初期作品なのですが、威力が低いので使われなかった物です」
乾坤弓と
まあいいや。ポケットに仕舞う。
そのまま、庭に出て桜の樹を触る。
一瞬光に囲まれると、祖母の家に戻っていた。
本当に往復が可能なのか。
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